【服薬指導】SGLT2阻害薬への飲水指導はもう古い?|知識のアップデート
【服薬指導】SGLT2阻害薬への飲水指導はもう古い?|知識のアップデート
こんちゃ(*'▽')さいとりおです。
この前に引き続き「SGLT2阻害薬を心不全にどう使う」について
思うことを共有させていただきます。
まだ、ご覧になられてない方はこちらからどうぞ
https://yakuterrace.com/u/r4hfc76whh/mxk8sxnvin59gz
今回のテーマは「SGLT2阻害薬の飲水指導」に関してです。
これから気温が高くなるにつれて、
脱水予防のために水分をしっかり摂りましょうね。
と指導される人は多いはずです。
しかし、もしかするとその指導は
『もう古い』かもしれないです。
薬剤師は「一生勉強」
常に学び続ける必要がある職業です。
理由は当時良しとされてた指導内容が
「今ではそうとも言えない」まで変わることがあります。
それを知らず患者に指導を重ねてしまうと
あなたへの信用が失われるきっかけになりかねません。
「先生はそんなこと気にしなくていいって聞いたけど」と
言われないためにも知識のアップデートをしていきましょう。
要点
・知識は日々、アップデートしよう。
・飲水指導は脱水予防だけでなく、尿路感染症予防にも効果的
・水分制限者には多めの飲水を指導する必要はない。
SGLT2阻害薬の服薬指導
あなたはSGLT2阻害薬が処方された患者に対して
どのような服薬指導を行うだろうか?
他の糖尿病治療薬との違う特徴でいえば
「体にある余った糖分を尿中に排泄する」です。
つまり、SGLT2阻害薬を服用すると尿量が増加し
脱水症状が現れる可能性があるということです。
実際に「フォシーガ」の患者向けの資料にも
脱水予防のために水分をこまめにとるようにされてる。
気温が高くなり脱水予防のための飲水指導を
積極的に行う薬剤師も多いはずです。
しかし、実際には尿量の増加は一時的であり、
日常的に多めの飲水を指導する必要はないようです。
知らなかった~(笑)
まあ、糖尿病患者において水分補給は
体にとって悪いことではないのでいいと思います。
なんなら、尿路感染症の予防に関しては
十分な水分補給を推奨されてますからね。
結果的に指導内容が同じことになっても
「知ってるか知らないかは大きな差」なので覚えておきたいです。
やはり、飲水指導が必要ない症例は
「SGLT2阻害薬を心不全」だと思います。
なぜなら心不全患者においては
体重や水分を管理する必要があるからです。
この場面で多めの水を摂るようにしましょうと
指導することは不適切だと考えられます。
「水分摂取を制限してるのに、いいの?」と
患者を困惑させないように。
また、主治医との治療方針のトラブルを避けるためにも
患者ごとに服薬指導できるように、日々の学びが大事だと感じました。
まとめ
・知識は日々、アップデートしよう。
・飲水指導は脱水予防だけでなく、尿路感染症予防にも効果的
・水分制限者には多めの飲水を指導する必要はない。
でした(*'▽')
他にも記事を投稿してるので、
時間があるときにでも遊びに来てくださいね!!
【薬局経営】コロナ禍で浮き彫りになったあなたの薬局の弱点|処方箋枚数対策
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この記事を書いた人
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