おすすめな服薬指導介入のタイミング【病院薬剤師】
病院では患者が入院時に初回面談、新規薬剤開始時に服薬指導、退院前に退院指導を行うと思います。そのほかにおすすめな入院中の服薬指導の介入タイミングについて上司から教えていただいたことを共有します。
〇配薬が看護師管理から患者管理に切り替えた数日後
当院では配薬を患者状態、認知機能やアドヒアランスに合わせて、看護師管理(1回ごとに配薬、1日分ごとに配薬)、患者管理(患者がセットして看護師が確認、完全患者管理)などの管理区分があります。
私のいる病棟では、入院時は看護師管理であっても、自己管理の練習のため退院の1週間くらい前から患者管理へ移行します。ちょうど患者管理に移行した頃かその直後に行くことで、患者さんと一緒に薬の用法用量を確認することができたり、薬剤管理の状態について確認することができます。一包化が必要であれば一包化の対応をしたりもできます。
〇リハビリの実施場所がベットサイドからリハビリセンターへ移行したとき
つまり、リハビリセンターまで行けるほどに回復してきているということです。循環器領域では、心筋梗塞や心不全を発症後、最初はベッドサイドで心臓リハビリが始まり、急性期から回復期へ移行する頃にリハビリセンターでトレーニングが行われます。この時期の患者さんは治療に対する意欲があがっていることが多いようなので、服薬意識も高めてもらおう!という作戦です。
特に循環器領域では多剤服用の方が多く、生涯飲み続けないといけない薬も多いので、このようなタイミングを活用することで服薬意識を高めるきっかけになります。配薬の時期を見計らって服薬指導に行くと、他職種からも「いいタイミングで薬剤師さん来てくれた!」と思ってもらえるようです。皆さんもぜひ参考にしてみてください!
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