2020年は鬼滅ブームでしたね。親戚の子どもたちもはまっているようです。
鬼滅の刃に出てくる胡蝶しのぶさんは毒を調合して鬼を殺したり、鬼に盛られた毒を解毒して人間を救ったりする毒使いですが、今回は急性中毒についてと院内にある中毒薬を紹介していきたいと思います!

【急性中毒疫学】
・年間50万件以上
・入院患者のほとんどは自殺企図
・救急搬送事例では5種類の薬物中毒が約9割
 →①殺虫剤(有機リン系、カルバメート系) ②除草剤 ③精神神経用剤 ④鎮静睡眠剤 ⑤解熱鎮痛剤

【院内にある解毒薬】
アセチルシステイン内用液:アセトアミノフェンの解毒
原因:総合感冒薬や解熱鎮痛剤の大量服用
投与法:初回140mg/kg, 2回目以降70mg/kg1を4時間ごとに17回(合計18回、4.5日間投与)
死亡原因:多量服用例で、2〜3日後に肝障害を生じ肝不全から死亡することがある。

薬用炭:薬物中毒における吸着・解毒
活性炭と胃洗浄の比較:胃洗浄や催吐を行うと活性炭投与の投与が遅れること、胃洗浄により毒物が小腸内へ進行する危険性がある。そのため、服用から1時間以内の大量服毒もしくは毒性の高い物質の経口中毒では胃洗浄と活性炭投与を行い、それ以外では原則活性炭単独投与を早期に行うことが推奨されている。

PAM(ヨウ化プラリドリキシム):有機リン剤中毒薬解毒
症状:有機リン剤は非可逆的コリンエステラーゼ阻害剤→Ach増加により意識障害、血圧低下、縮瞳など。PAMは酵素が不可逆的な変化を受ける前24〜36時間以内に投与する。

メチレンブルー:メトヘモグロビン血症の治療
症状:メトヘモグロビン血症は血液中のメトヘモグロビンが1-2%以上に増加した状態。15-20%以上でチアノーゼ、40%以上で呼吸困難、意識障害など。メチレンブルーの投与により臨床症状は1時間以内に改善することが多い。

亜硝酸ナトリウム:青酸中毒・硫化水素中毒の解毒
原因:産業事故、廃棄物処理場、地下工事、温泉等で硫化水素ガスの吸入など

★ホメピリゾール点滴静注:エチレングリコール・メタノール中毒用剤
★シアノキット注射用セット:急性シアン中毒解毒

アセチルシステインやPAMは何回か処方を見たことはありますが、他は幸いなことにめったに出番はないようです。中毒薬は国試にも問われますが、どんな時に使われるか知っておくと覚えやすいでね。

参考文献
・中毒ガイドライン
・日本中毒学会HP、日本救急医学会HP

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プロフィール

Chienam
性別
女性
最終ログイン
自己紹介
病院薬剤師4年目
調剤室業務をしながら
歯科→血液内科,循環器内科を担当

日々の気づきや学んだことを大切にしたいです!

第17回ピックアップ薬剤師
インタビュー動画では仕事のやりがい、ヤクテラスを活用して感じたこと、若手薬剤師や薬学生へのメッセージなどを語っています。ぜひご視聴お願いします!
https://yakuterrace.com/u/ey9mzkxryr/yby1fv35h2nj89

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