ナトリウム補正の計算方法についてメモします。
あくまで一例ですが、臨床現場ではよくみる低ナトリウム血症の参考にして頂けると嬉しいです。

入院患者で低ナトリウム血症が起きやすいパターン
  1. ラコールなどの栄養剤のみで栄養補充をしている
  2. シスプラチンなどの抗癌剤による低下

上記2つは結構よく見る気がします。
1に関しては最近はDrも良く気づいている人が多く、塩化ナトリウムを追加処方してくれています。うっかり処方忘れていた場合、以下のように考えて処方提案をしています。

例えばラコールNFであれば200kcal/袋/200mlです。
栄養補給に8袋処方されていた場合、
6.4mEq/袋のため、51.2mEq/day

そもそも1日に必要なNaの量はどのくらいでしょうか??
ざっくりとです!
成人男性 100mEq/day 食塩で換算すると約8g/dayとなります。

つまり、
100-51.2mEqで約50mEq不足してることになります。
このままNaを追加しないと徐々にNaが低下することが予想されます。

じゃあNaを追加しよう!
mEqってわかりにくくないですか?
私は、mEqで考えようとすると頭が少し混乱します。

そのため、塩化ナトリウム●gと考えるようにしています。
  塩化ナトリウム(いわゆる食塩) 17mEq/gです。
ここだけは忘れないようにしています。

つまり、50mEq不足しているので3gの塩化ナトリウムを追加提案すれば良いということになります。

もちろん患者個々の状態に合わせた用量設計を加味することを念頭においてですが。

2の場合、臨床医と検討して処方するときはかなりざっくりとしているかもしれません。

経口可能なら塩化ナトリウムを3~9g/day程度の範囲で開始して、
Naの推移を見ながら増減してます。

細かい計算式があるようですが、実際に使用している方はいらっしゃいますか?



 

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