八味地黄丸の服薬指導(ワンポイントアドバイス)【ワダ漢方】
八味地黄丸(はちみじおうがん)は加齢とともに起こる諸症状やフレイルの改善に用いられる万能薬
私たちが活動するうえで使用するエネルギー(ここでは「精気」と呼びます)は2つに大別できます。
①生まれてくるときにお父さんお母さんからもらう先天性のもの
②出生後ごはんなどを摂取して得られる後天性のもの
先天性の精気は加齢とともに徐々に減少し、後天性の精気も食事量に比例して減少します。
精気が減少するとどうなるのか?
腰痛、坐骨神経痛、高血圧、糖尿病、排尿障害、眼疾患、冷え、皮膚の乾燥、倦怠感、疲労などなど
八味地黄丸(はちみじおうがん)は「精気を補う」薬
おじいちゃんおばあちゃんが訴える疾患のほとんどを緩和することが出来ます
★若い人には向かない。
★附子が含まれるため「冷え」の訴えがない患者には用いられない。
★地黄が含まれるため重度の胃腸障害がある患者には用いられない。
▷地黄(じおう)・・・利水・補血の効果
▷附子(ぶし)・・・毒殺などで有名なトリカブトの塊根。主に余分な水を駆逐し、温める力に優れる
ワンポイントアドバイス
この薬は痛みだけでなく視力低下のように加齢とともに起こる様々な症状を緩和することが出来る万能薬です。優秀なお薬ですが体質に合わないと動悸やのぼせのような症状を感じたり、いつもよりも胃腸の調子が悪いと感じることがあるので、そのような症状があればご相談ください。このメモを見た人がよく見ているメモ
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