竜胆瀉肝湯の服薬指導(ワンポイントアドバイス)【ワダ漢方】
竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう)は泌尿器・生殖器に使う薬です
★排尿痛★残尿感
★尿の濁り
★おりもの
陰部のかゆみや炎症だったり、膀胱炎でみられる排尿痛・頻尿・残尿感などに使われます
《構成生薬》
地黄(じおう)・・・血と水に作用。潤すことで皮膚の乾燥などを改善。
当帰(とうき)・・・血流改善。乾燥改善。熱感を散らす。
木通(もくつう)・・・利尿・抗炎症作用。
黄芩(おうごん)・・・抗炎症作用。
車前子(しゃぜんし)・・・利水作用。眼疾患によく使われる。
沢瀉(たくしゃ)・・・利水作用。
甘草(かんぞう)・・・抗炎症・鎮痛作用。
山梔子(さんしし)・・・抗炎症作用。発赤など、赤みを鎮める作用もある。
竜胆(りゅうたん)・・・清熱作用。痒みを抑える。
実は、、、竜胆瀉肝湯は眼科領域でも処方されます。
木通はアケビ科の茎ですが、「茎」って水分を通すための道があります。そのため薬効も「道を通す」力があると言われており、例えば尿道・尿路を開いたり、眼房水の排泄経路を開いたりするんだなって覚えてみてください。
その他にも上記した車前子は「明目(めいもく)」といって眼疾患に良く効くし、竜胆や山梔子は目の充血・痛み・痒みに効果があると言われています。
ワンポイントアドバイス
〔泌尿器〕皮膚を潤すことで陰部の痒みを取ったり、炎症を鎮めることで排尿痛や残尿感を改善してくれます。おしっこの通りを良くして、悪さしているものを流していくお薬なので、トイレに行くのを我慢しないでくださいね。
〔眼科〕
目にたまっている水を流していくお薬です。一緒に充血や痛みを改善してくれる生薬が入っているので、そのような症状があれば合わせて改善が期待できると思います。目にたまっていたお水はほとんどが尿で流れていくので、トイレに行くのを我慢しないでくださいね。
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