服薬指導をしながら飲み薬より坐薬の方が速く効く!だから坐薬が良い!という患者さんの声を聴きます。
実は添付文書の情報から見ると、そんなことはありません。
カロナール坐剤100がTmax(hr): 1.21±0.06に対して、カロナール細粒20%がTmax(hr):0.43±0.23 です。
細粒の方がTmax速いですね。
以下メーカー確認です。
坐薬には油脂性の基材が使用されているため直腸内で溶解するまで時間を要するというのが一般的な総論とのことです。
患者さんから速い効果を期待しての変更要望があったときは、一度立ち止まってみてもよいかなとも思いました。

薬物動態の表

 
   判定パラメータ
AUC0-8
(μg・hr/mL) 
判定パラメータ
Cmax
(μg/mL) 
参考パラメータ
Tmax
(hr) 
参考パラメータ
t1/2
(hr) 
カロナール坐剤100
(坐剤100mg,1個) 
4.11±0.22  1.21±0.06  0.9±0.1  2.26±0.15 
 
   判定パラメータ
AUC0-12
(μg・hr/mL) 
判定パラメータ
Cmax
(μg/mL) 
参考パラメータ
Tmax
(hr) 
参考パラメータ
t1/2
(hr) 
カロナール細粒20%
(細粒剤20%,2.0g) 
19.20±2.04  9.1±3.2  0.43±0.23  2.45±0.21 

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