多くの抗がん剤は、副作用として白血球・好中球低下等の骨髄抑制を来すため、外来がん治療では感染予防が重要です。

いつごろ骨髄抑制が起きやすいかは薬剤ごとにわかっており、最下点(ナディア:nadir)という言葉が使われます。

患者さんへは『白血球・好中球低下→抵抗力が弱まる』と言い換えて、具体的に抵抗力がいつごろ弱まるのかを説明し、
「こまめな手洗い・うがいをこころがけてください」
「外出の際は必ずマスクを着け、なるべく人混みを避けてください」
「できるだけその間の外出は控える、または最低限にしてください」
「睡眠や食事をしっかりとり、体調を整えておくことも大事です」
「ご家族同士でお互い協力して行うことが良いでしょう」
感染予防について、上記のような感じで伝えています。

新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言により、普段よりナーバスになっている患者さんが多く見受けられます。そしてインターネットからの誤った情報や極端な解釈をお持ちの患者さんも少なくありません。(時に医療者より詳しい患者さんもいて、勉強させていただいています…)

そんな今だからこそ、患者さんが安心して治療が続けられるように、薬剤師としての声かけを大事にしています。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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プロフィール

hossi
性別
男性
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自己紹介
病院薬剤師として主に外来がん治療に携わっています。高齢化の進む中、医療はまさに日進月歩。薬剤師の仕事も対物から対人へとシフトしていることを実感しています。皆さんと知識や経験を共有し、多くの学びが得られたら嬉しいです。
保有資格
外来がん治療認定薬剤師、日病薬病院薬学認定薬剤師

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