抗がん剤投与直前に目が少し見えにくいんですけどと言われたら、、【臨床実例】
事例の共有は大切かなと思い、メモさせて頂きます。
化学療法投与日に訪室。
患者さんから「なんか少し片方の目が見えにくいんですけど」と言われました。
恥ずかしながら、あまりピンと来てませんでした。
主治医に報告すると、顔色がサッと変わり、すぐに化学療法中止および血栓の精査の指示がありました。
トルソー症候群の可能性があるとのことでした。
トルソー症候群とは
がんになると全身の血液が固まりやすくなることが知られています。がんに伴う血液凝固能亢進によって発生する脳梗塞はトルソー症候群と呼ばれています。
詳細はググると沢山出てきますので、気になる方は掘り下げてお調べ頂ければと思います。
精査の結果、多発脳梗塞であったことが発覚。すぐにヘパリン置換が開始されました。
薬剤師は薬識がありますが、病態から結びつけるのが苦手ではないでしょうか?
病院では他の医療スタッフも沢山いて、医師、看護師がなんとかしてくれるでしょ?みたいに思っては絶対にいけない。自分達も医療スタッフであり、副作用回避が出来る1番の担い手だというプロ意識を持って取り組んでいこうと思った事例でした。
化学療法投与日に訪室。
患者さんから「なんか少し片方の目が見えにくいんですけど」と言われました。
恥ずかしながら、あまりピンと来てませんでした。
主治医に報告すると、顔色がサッと変わり、すぐに化学療法中止および血栓の精査の指示がありました。
トルソー症候群の可能性があるとのことでした。
トルソー症候群とは
がんになると全身の血液が固まりやすくなることが知られています。がんに伴う血液凝固能亢進によって発生する脳梗塞はトルソー症候群と呼ばれています。
詳細はググると沢山出てきますので、気になる方は掘り下げてお調べ頂ければと思います。
精査の結果、多発脳梗塞であったことが発覚。すぐにヘパリン置換が開始されました。
薬剤師は薬識がありますが、病態から結びつけるのが苦手ではないでしょうか?
病院では他の医療スタッフも沢山いて、医師、看護師がなんとかしてくれるでしょ?みたいに思っては絶対にいけない。自分達も医療スタッフであり、副作用回避が出来る1番の担い手だというプロ意識を持って取り組んでいこうと思った事例でした。
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