口内炎に対して、半夏瀉心湯が処方されることがあります。
おそらく、実臨床では飲み込みまで難しい患者の場合、
含嗽だけしてもらい、あとは吐き出して下さいというように説明することもあるかと思います。

薬剤師の感覚としては、
含嗽であれば重篤な副作用は起きにくいと考える方もいるのではないでしょうか?

恥ずかしながら、私はその一人でした。

しかし、半夏瀉心湯の含嗽に起因する、間質性肺炎が報告されたようなので情報共有します。
PMDAの報告では2004-2017年間の13年間で半夏瀉心湯による薬剤性肺障害は42症例報告されています。

稀な副作用ではありますが、
私たち薬剤師は副作用を防ぐ、防げるための知識を常にアップデートしていく必要があると思います。

参考:齋藤 他, 慢性口内炎に対して処方した半夏瀉心湯に起因すると思われる薬剤性拝障害の一例: 65巻 日本口腔外科学会雑誌 36-40 2019.

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