学術奨励賞の受賞が決まりました!
今回で3回目の受賞となり、周りの人にほんと恵まれているなと思います。
熱が冷めないうちに備忘録として、思ったことをメモしたいと思います。

きっかけは?

「yossiさん、学会の演題数を増やしたくて、良ければ発表してくれません?」
と言われたのがきっかけでした。
薬学以外の領域で発表するなんて、めちゃアウェーだなと思いつつ、新しいことにはなんでも取り組んでみようと思い、承諾してしまいました。
 

学会発表した後は?

私の指導教官は基本的に学会で発表したものは形にしなさい!のスタンスです。
そのため、「内容、面白いから大丈夫ですよ♪」なんて口車に乗せられ、
発表だけで終わらず、論文を書くことになりました。

 

どんな内容?

今回の受賞は薬学の領域ではなく、別の領域に掲載された論文が選出されました。
内容は、手術を行う小児の処方に関する疑義照会について書いたものです。
結論としては、
「入院前から予定入力で処方をしていると、体重変動の大きい小児では処方される抗菌薬の用量が過大投与や過小投与につながる可能性があり、重篤な有害事象につながる可能性がある。そのため、入院時の体重を確認した上で用量設計をしていく必要がある。」
 

薬剤師として思ったこと

正直、薬剤師の仕事として当たり前に行っていることをまとめただけです。
hossiさんのメモにもありました当たり前品質というものだと思います。

だけど、まだまだ薬学以外の領域では
薬剤師の仕事がそこまで知られていないのだと痛感させられます。
他職種の領域においても、薬剤師の立場から情報を発信させ、認知させていくことを継続していくこと
も今後の僕たちに必要なことだと思います。
 

研究者として思ったこと

薬剤師の仕事は周りから見ると地味で分かりにくいところも多々ありますよね。
だけど、とても大切な縁の下の力持ち的な仕事をしていると思います。
研究は一つの手段に過ぎませんが、薬剤師の業務を他職種に知ってもらうには良い手段ではないかなと思っています。
臨床の薬剤師さんが当たり前のようにやっていることもとても意義のあるものばかりです。
情報をまとめ、考察し、新しい知見として発信できる薬剤師を今後はもっと増やしていく必要があり、
その一翼を担うのも研究者の立場としては大切なことだと改めて思いました。
 

パパ薬剤師として思ったこと

息子にお父さんは昔こんな賞取ったんだよ〜
と自慢できることが一つ増えたことはとても嬉しいです。

 

大変だったけど形にしてよかったこと

ナースステーションで、指導医と研修医のやりとりが耳から聞こえてきました。
「小児は体重差が大きいから、体重をしっかり確認した後で処方入力しろよ」
と指導医が研修医に教えていました。
おぉ!自分の伝えたいことを伝えてくれているとマスク越しに口元がにやけました。

論文が出てから肌感として、病棟では小児の抗菌薬の問い合わせが減ったという感覚があります。
単施設だけかもしれませんが、薬剤師の仕事を認知させ、医療に貢献できるという点で論文は有用な手段かと思います。
 

最後に

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
少しテンションが上がってくれていたら嬉しいです。
論文執筆は労力がとてもかかり、負担は大きいです。
だけど、その分、人間としての成長や得られるものもまた大きいのではと思います。
今日はビール・・ではなく第29回ピックアップ薬剤師のお皿さんが好きなレモンサワーで祝杯をあげたいと思います^ ^


 

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プロフィール

yossi
性別
男性
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自己紹介
クスリは反対から読むとリスクです。クスリに情報が加わると医薬品になると考えています。日常業務の情報を発信して行きたいと思います。
保有資格
日本医療薬学専門薬剤師

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