病棟で仕事をしていると薬とは全く関係ない仕事もときに降りかかってくることがあります。
今回はそんな事例をメモします。

高齢の男性患者さん、昔気質?な方でした。

手術予定の場合、事前に手術の同意書が必要になります。
看護師さん、女医さんが同意書を得ようとしても、
「同意はしない。嫌だ。」なんて話しており、同意をしてくれていませんでした。

看護師さんも女医さんもとても柔らかい対応をされている方達でした。
優しくお願いしても同意を得ることが出来ていませんでした。
困った看護師さん、女医さんは男性にお願いしようと病棟に探しにきました。
残念ながら男性の医師がおらず、その場にいたのは私だけでした。

「あの〜yossiさん、申し訳ないんだけど同意のお願いしてもらっても良いですか?」
自分「え?僕ですか?」
「多分、男性からお願いしないとダメな気がして。。
yossiさん、それっぽい感じで言ってもらえません?」

それっぽい感じって何だ?と心の中で思いながら、
「やるだけやってみましょうか。」と答えてみました。

看護師さん女医さんと作戦会議をしながらそれっぽい感じをイメージして病室に向かいました。
姿勢を正し、相手の目をしっかりと見ながら、尊厳を持って、若干の間を保ちながらゆっくりと低い声でこう言いました。
「手術の同意をしていただけますか?」

「・・・。はい。」

はい。を引き出すことに成功しました。
空かさず看護師さん、女医さんが同意書のサインを頂いておりました。
ときにはこのような仕事もやることがあるのですね。

偉そうにすることやハッタリは必要ありませんが、オドオドした感じは患者さんに見抜かれることがありますし、同業者ならこの人大丈夫かな?と心配になったりしますよね。
時には、堂々と尊厳を持って対応することも大切だなと感じました。
 

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プロフィール

yossi
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男性
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自己紹介
クスリは反対から読むとリスクです。クスリに情報が加わると医薬品になると考えています。日常業務の情報を発信して行きたいと思います。
保有資格
日本医療薬学専門薬剤師

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