つい先日、オキファスト注15mgを持続投与していた患者さんが週末スパッとオキファストを中止して退薬症状が出てしまいました。

退薬症状とは
退薬症候(=離脱症候)|身体的依存を形成しやすい薬物を長期服用していて、急に服用を中止したり、減量した時に起こる症状。 不安、不眠、焦燥、振戦(ふるえ)、発汗、稀にせん妄やけいれんなどの症状が一過性に現れる。
https://www.suimin.net/words/ta/taiyakushoukou.html


その際に看護師さんからどのくらいの用量だと急に中止してはいけないという目安ってありますか?と質問がありました。今回はその質問についての僕なりの回答をメモしたいと思います。

結論からいうと経口モルヒネ30mg /日です。
モルヒネによるがん疼痛緩和という本や緩和医療学会での専門家意見、症例報告、厚労省の研究班グループの報告で上記の用量を一つの目安としているようです。

意外に少ない用量でも注意が必要だと思いませんか??

ただし、長期使用した場合です。
長期使用ってどのくらい?って思うかもしれません。
緩和医療学会認定の先生と話したところ、2~4週間程度を目安としてみても良いかもしれません。
もちろん、患者状態(年齢、体重、代謝機能など)を考慮してですが。

もし、具体的な数字などでお困りの際は、上記のような情報を一つの目安としてみてはいかがでしょうか。情報に誤りや修正があればご指摘ください。


 

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