リフィーディング症候群ってご存知ですか??

慢性的な栄養障害がある状態に対して、急激に栄養補給を行うと発症する、代謝性の合併です。 飢餓状態が長く続いたあとに急に栄養補給されると、心不全や呼吸不全、腎不全、肝機能障害ほか多彩な症状を呈することがあります。

参考:https://www.kango-roo.com/learning/3451/

明確な判断基準はないのですが、NICEガイドラインには以下のように記載されています。
以下の項目を一つ以上含むもの
  • 低体重:BMI<16㎏/m2
  • 体重減少:3-6か月以内に15%以上の体重減少
  • 栄養摂取状況:10日間以上ほとんど栄養摂取なし
  • 電解質異常:栄養前のK,P,Mgが低値
以下の項目を二つ以上含むもの
  • 低体重:BMI<18.5㎏/m2
  • 体重-減少:3-6か月以内に10%以上の体重減少
  • 栄養摂取状況:5日間以上ほとんど栄養摂取なし
  • 既往歴:過飲酒、コントロール不良糖尿病、化学療法、制酸剤、利尿薬、担癌患者、高齢者
上記の項目からリフィーディング症候群を疑います。
薬剤師としては、病院であれば、
緊急入院されてきた患者さんで低体重、具合が悪くて全然家では食べれていなかった患者さんって割といませんか?

薬剤師の視点からは、
点滴や栄養補充が開始されると思うのですが、その際に投与カロリーに着目して本当にそのカロリー数で良いのかを確認しています。加えて、Pなどの電解質の採血がなければ依頼もするようにしています。
NICEガイドラインに従い、
初期投与カロリー量は
10kcal/kg/日から開始し、4-7日間かけて24-48時間ごとに2-4kcal/kg/日ずつ増量
を目標カロリーとしています。

急激なカロリー摂取は突然死など重篤な症状につながります。
理由やさらに詳細を知りたい方は以下のURLをご参考にください。
最後に在宅医療でも低体重、栄養不良の患者さんなどで対応をされたことがある薬剤師さんがいらっしゃれば、是非、情報共有して頂けると嬉しいです。

参考:https://med.antaa.jp/refeedingsyndrome_tyugai
   https://qq8oji.com/pg-report/843





 

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日本医療薬学専門薬剤師

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