シスプラチンといえば腎障害を思い浮かべませんか?

他にも殺細胞性抗がん剤の特徴的な悪心嘔吐、食欲不振、倦怠感、脱毛、骨髄抑制、難聴、、、
様々な副作用が発現時期によって現れてくる可能性がありますよね。

今回、シスプラチン投与により重篤な肝機能障害が現れたという症例が報告されました。
5-FUと併用療法のため、一般的には5-FUによる肝障害かな?と考えるかと思います。
今回のケースでは、5-FUに特徴的な肝機能障害に伴う臨床所見が認められず、
アレルギー性の肝機能障害がシスプラチンによって起こった可能性があることを報告しています。

改めて、シスプラチンは腎臓だけでなく、肝機能障害も引き起こす可能性があることを認識しておく必要があること。
加えて、癌患者さんに携わる医療者として、抗がん剤の特徴的な副作用のみに注意するのではなく、
様々な可能性を考慮しながら対応していく大切さを学ばせて頂いたので、メモさせて頂きました。
参考:Yaegashi A, et al, A Case of Severe Hepatotoxicity Induced by Cisplatin and 5-fluorouracil, Int Cancer Conf J. 9(1):24-27 2019.



 

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