第25回【緩和ケアチームでの薬剤師としての関わり方】まとめ
第25回 緩和ケアチームでの薬剤師の関わり方
ヤクテラスでは様々な分野でご活躍されている薬剤師さんをお招きする「ピックアップ薬剤師」というコーナーがございます。
薬剤師としてのやりがい・楽しみ・マインドなどを、ご本人のメモを通してお話を伺います。
明日からのモチベーションがさらにあがるようなお話があるかもしれません。
第25回 ピックアップ薬剤師
第25回は、緩和ケアチームに所属する病院薬剤師のぽんさんに緩和ケアの臨床的なお話、他職種との関わり方、
患者さんとのコミュニケーションの取り方から、
死生観やどう生きたいかという人生の向き合い方まで
心に響くお話を聞くことができました。
ぽんさんについては、こちらをご参照ください。
ヤクテラス | 薬剤師の知識を記録・検索・共有するサイト : ぽんさんのプロフィール (yakuterrace.com)
緩和ケアチームではどのような活動をしている?
週1のカンファレンス、ラウンドオピオイド換算表など薬剤関連の院内資料の作成
鎮痛薬の選択、便秘や吐き気に対する薬剤の選択、せん妄含めた原因薬剤の相談、鎮静の注射薬の組成の相談への対応など
チームにおける薬剤師としての役割は?
冷静な判断ができることが大切。看護師は患者に寄り添うことを大切にしている、
医師はエビデンス関係なく患者のためにいろいろ薬を試したいという思いある、
そこに薬剤師の客観的な判断が必要。
多職種連携を行う上で意識していることは?
皆さんの考えを尊重すること。真っ向から対立するときはぶつかるのではなくバランスを取る。
患者さんが自宅に帰りたいという希望があれば
帰れない理由を頑張って説明するのではなく、
帰すために薬剤をどうするかを考えるのが薬剤師の役割。
問題を解決するにはどうしたらいいかという視点から考えることが大切。
患者さんとの関わり方は?
患者さんが求めているのは自分をわかってくれる人。できるだけ思いを聞いて
『気持ちをわかろうとする姿勢』を出すようにしている。
相手の気持ちを理解しようとする姿勢は患者さんにも伝わるし、
それだけでも人の支えになる。
死への悲しみに対する気持ちの整理について
昔は『何かをできたかどうか』に目がいっていたけど、今は『全力で関われたか』と振り返るようになることで、
自分の気持ちの整理もしやすくなった。
死生観て考えたりする?
産婦人科も経験したので、
始まる命と終わる命をたくさんみてきて
死は悲しむだけのものでなく、
生まれた瞬間から自分の寿命をどう生きるかを大切に思うようになった。
どう生きたいかは1回はみんな考えておいた方がいい。
若手薬剤師さん、薬学生さんへのメッセージ
緩和ケアに興味があるなら、どんな患者に対しても自分が何ができるかを考える気持ちを持ち続けてほしい。
あとは、自分自身がどう生きたいかを考える時間を持った方がいい。
自分が生きる時間は限られていると認識して、
やりたいことや好きなことに真剣に向き合うだけでも将来にいきてくる。
自分の人生を選択していくうえで、
自分の思いと向き合う時間を大切にしていきたいですね!
動画閲覧はこちら
→ブログ : 【動画公開】【緩和ケアチーム所属病院薬剤師】第25回 WEEKLY YAKUTERRACE
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