以前参加した勉強会のメモについて自分の経験値も踏まえ、共有したいと思います。
薬剤師としては、腎機能による用量設計の考えはとても大切だと思います。


腎機能補正の考え方
血清クレアチニン値0.6mg/dl未満の高齢者ではeGFRまたは推算Ccrが大きな値になりがちです。もともとこれらの計算式は高齢者や小児には適応しにくいです。
実臨床(あくまで私の体験ですが)では、
高齢者、低体重、見た目がガリガリ、血清クレアチニン値0.6mg/dl未満
上記条件がある場合、補正をして腎機能を評価するようにしています。

具体的には血清クレアチニン値0.6を代入して補正して計算しています。
こうすることで、ほとんどの場合、予測精度が向上するとされています。

臨床上、重要なP糖タンパク阻害薬は?
ベラパミル、クラリスロマイシン、エリスロマイシン、イトラコナゾール、シクロスポリン、プロパフェノン、キニジン、テリスロマイシン、リトナビル、ネルフィナビル

少し、掘り下げて阻害強度をジゴキシンの血中濃度上昇から推察すると
キニジン100~200%>クラリスロマイシン100~15-%>アミオダロン70~100%>ベラパミル40~80%>イトラコナゾール=プロパフェノン35~60%>シクロスポリン10~80%>スピロノラクトン0~20%
Tanaka H etal. Ann Pharmacother 37 178-181 2003.



 

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