第141回日本薬学会に参加してみました。
薬学の領域では最も伝統的で大学教員の先生方が多く発表している学会の印象があります。
簡単に印象に残ったことを備忘録代わりにメモしてみたいと思います。


・ウエットな研究成果をスライドに載せることはとても映えるな〜と思いました。
あとスライド作りとかがすごくレベル高いですね。


・僕が最も印象に残ったのはリバーストランスレーショナルリサーチという考え方。
診断法や薬の臨床現場における問題点や疑問点を基礎研究者にフィードバックし解決していく方法のこと。


・ビッグデータの活用方法がすごい!ということ。
例えばオキサリプラチンの代表的な副作用として、末梢神経障害がありますよね。
その神経障害に関与すると報告されている遺伝子をPubMedより検索
→抽出された遺伝子をLINCSという遺伝子データベースに入力し、その遺伝子に影響を与える既存薬を同定
→その既存薬を飲んでいた人は飲んでいなかった人に比べて末梢神経障害に差があるのかを実際に電子カルテ調査を行う。発表者の話では併用の有無で末梢神経障害の有無?重症度?に有意差がついていたとのこと。
→今後、RCT研究を行うことで、オキサリプラチンにおける末梢神経障害の標準治療になりうる可能性がある。このような考え方はドラッグリポジショニングという。

なんかすごい時代になってきているなと改めて思いました。
臨床薬剤師の現場の疑問点をデータサイエンティストや基礎研究者と連携しあうことで、スピード感を持って、現場の困った!を解決できる可能性があるなと思いました。

取り止めのない内容になってしまいましたが、コメントいただけると嬉しいです(^ ^)

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yossi
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クスリは反対から読むとリスクです。クスリに情報が加わると医薬品になると考えています。日常業務の情報を発信して行きたいと思います。
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日本医療薬学専門薬剤師

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