イリノテカンといえば下痢の副作用を思い浮かべますよね?
下痢予防に処方される薬としてウルソ、重曹、カマなどが処方されることがあります。
ざっくりというと、体内をアルカリ性の状態にしておくと、化学構造式より毒性の低い構造となる可能性があるため、アルカリ領域にしておく必要があるためです。


私の病棟ではウルソ50mg 毎食後という処方がお守り処方として出ます。
胆汁排泄を促して毒性を軽減させたい狙いもあるようです。

もう一つ、処方チェックポイントとして整腸薬が処方されていた場合は注意が必要です。
整腸薬を服用すると酸性域に傾くため、毒性が強い構造となる可能性があるため併用は望ましくない可能性があります。この辺はいくつか論文も報告されているようです。

イリノテカンは外来治療でも使用される薬です。
治療中の患者さんを対応する場合は頭の隅っこにでも入れておいてもらえると幸いです。

参考URL:https://www.medicallibrary-dsc.info/di/topotecin/faq/details/?f_id=298
     https://www2.kuh.kumamoto-u.ac.jp/gairaichemo/manual-pdf/02_18.pdf

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