自分にとっては目から鱗の情報だったので共有させて頂きます。
粉砕すれば表面積が増えて溶けやすくなるという認識を持っている人も多いのではないでしょうか?
空隙も溶解には大切な様です。

方法
六君子湯の粉砕の有無
水の温度(40, 45, 50, 55℃)
水の量(10, 20, 30, 40mL)
を組み合わせた32通りの溶解方法で, 懸濁試験, 通過性試験, 注入圧測定

結果
全方法で薬剤は懸濁し, 通過性に問題はなかった.
懸濁時間と注入圧は, 水の温度による明らかな差はなかったが, 水の量が増えるにつれて懸濁時間は短縮, 注入圧は低下する傾向を示し, 30mLと40mLではほぼ差がなくなった.
未粉砕の場合に比べ, 粉砕後に溶解すると塊状になり溶けにくいという問題が生じた.

結論
安全面と業務の効率面から検討すると, 六君子湯は粉砕せずに溶解し, 溶解する水の量は30mLが良いと考えられた.

参考文献:田中真里ほか,空腸チューブを閉塞させない六君子湯の溶解方法の検討. 36(7).533-536,ICUとCCU. 2012.

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