以前のhossiさんの「イノラス配合経腸用液の特徴」というメモのおかげで、
実際に処方変更となった臨床実例があったのでメモとして共有させて頂きたいと思います。

参考メモ:https://yakuterrace.com/u/hossi/81hphptiysk6ri

症例は胃癌の患者さんで、栄養管理をエネーボ3本/日程度で経口から取られていました。
訴えとして、味に飽きた、量が多くて飲むのが大変というのがありました。

患者さんへの聞き取りの中で、頭に過ぎったのが
あれ?確かhossiさんが栄養剤のことまとめてくれてたような?
実際に見返してみると

例えば300kcalを摂取する場合、エンシュアやラコールは300mLが必要ですが、イノラスであれば187.5mLとなり、他剤と比較して効率良く摂取できる栄養剤と言えます。
 
イノラスは1パウチ(300kcal)で、1日に必要なビタミン・微量元素の約1/3が補給可能な設計になっているので、維持エネルギーが低い(900kcal/日)患者さんでも、それだけで1日に必要なビタミン・微量元素が補給可能となっています。

と記載されており、エネーボ250ml/300kcal/本のため1日だと約180ml減らせるかなと考えました。
患者さんへも摂取カロリーは同じで量が少なくなることをお伝えし、了承を得た上でDrに提案したところ、変更となりました。

変更後は飲み込むとき少ししみるような感じがすると話されていましたが、こちらの方が楽という声を聞くことができたので安心しました。
自分のメモもこのような形で誰かの役に立つと嬉しいなと思いながらメモさせて頂きました。
 

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