以前に参加したオピオイド、鎮痛薬に関する勉強会についてメモします。
取り留めのない感じですが、必要そうなとこだけ、共有して頂けると幸いです。

薬物代謝経路:モルヒネだけ腎排泄、他は肝代謝
相互作用  :フェンタニル、オキシコドン、メサドンはCYPの基質

合成麻薬:フェンタニル、タペンタドール→フェンタニルは耐性がつきやすい
                    →タペンタドールはレスキューがない
天然麻薬:モルヒネ、オキシコドン、ヒドロモルフォン

ヒドロモルフォンについて、やや贔屓気味に話をされていたのですが、
ヒドロモルフォンは1日1回の服用で済むことから
  • 就労
  • 看護師、介護者の薬の管理
  • コンプライアンス
上記についてメリットがあると話されていました。
さらにCYP阻害作用がないこともメリットがあると薬剤師的には思います。


吐き気止めは予防的に処方されていますか?
実は吐き気止めの予防投与は推奨されていません。
ノバミンなど使用されることがありますが、
アカシジアの点から推奨できないとのことでした。
講演していたDrの施設では、トラベルミン頓服1日6錠まで 
吐き気が続くようなら1日3回定期内服にするといった具合でした。

予測指示として
  1. トラベルミン 分3
  2. ミルタザピン 眠気出るため導入時は1/4~1/2程度に減量して開始
  3. オランザピン 1/2~1T 眠前1回
吐き気止めが効かないと効果判定するのは1日
効かなければすぐに次の吐き気止めに切替える(患者の吐き気は辛いため)

便秘の対応はどうされていますか?
スインプロイクが増えてきた印象があります。

大学の授業では、
オピオイドを切り替える(ex.モルヒネ→フェンタニル)方法を
オピオイドローテーション、オピオイドスイッチなどと習ったかと思います。

近年は、オピオイドコンビネーションという使い方も出てきております。
例えば、モルヒネ+オキシコドンを組み合わせるような使い方です。
レスキュー回数、悪心嘔吐が有意に少ないという報告もあります。
Laureti GR.Br J Cancer 2003.








 

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