精神系の薬の勉強をしようと本を読んでいたら、BDNF、神経可塑性仮説、という耳慣れない言葉が出てきたのでそれについて調べたことを…( ..)φ

BDNF=「脳由来神経栄養因子」
 神経細胞の生存、成長、伸長、修復、新生などを調整する成長因子。
 脳内の、神経細胞を取り囲む細胞たち(グリア細胞)が作る物質。
 うつ病患者の脳内では減少しており、抗うつ薬を投与すると増加する。
(抗うつ薬は、神経細胞間のモノアミンを増やすだけではなく、グリア細胞に働きかけてBDNFを増やしているらしい)

「神経可塑性仮説」
うつ病はBDNFの減少によりおこる、という仮説。
BDNFはコルチゾールが増えると減少するらしく、
ストレスでコルチゾール増加→BDNF発現低下→障害を受けた神経細胞が修復できない→うつ病発症
というながれに。

参考↓
https://www.nips.ac.jp/sp/release/2018/06/_ikenaka.html
http://seseragi-mentalclinic.com/depcausebdnf/

うつ病の原因として、「モノアミン仮説」というのを学生時代に習いましたが、
これだと抗うつ薬を投与してモノアミンが増えてもすぐに効果が出ないことが説明できなかったんですよねー。
(私が学生時代には、モノアミンの受容体が減っている説もある、と先生が話していたような気がします…)
この説を知って、抗うつ薬のタイムラグは、BDNFが回復するまでの時間だったのか~
と、なんだかすっきり。
2015年にはすでに出てた説みたいなので、今の薬学部ではもはや常識になっているのかもしれませんが…^^;

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東京の調剤薬局で薬剤師をしています!
眼科、皮膚科、婦人科あたりの処方を多く受けています。
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