【勉強メモ】フェマーラの意外な用途
先日、不妊治療で処方箋をお持ちになった方のお薬手帳に、フェマーラの記載がありました。
乳がん…?妊娠希望なのに大丈夫なのか…?と思いましたが、同じ病院からの処方だったので、その場はひとまず処方通りお薬お渡しして、あとから調べてみました( ..)φ
フェマーラは不妊治療で使用することがあるようです。
用途としては、「排卵誘発」
・エストロゲンが減ることで脳下垂体からのFSHが増える
・卵巣内の男性ホルモンが一過性に上がるためFSH受容体が増える
という作用によって排卵が誘発されるそう。
排卵誘発薬というとクロミッドが有名どころですが、
クロミッドは半減期が長く(5~7日)、子宮内膜の非薄化、頸管粘膜の減少などがあり、着床に影響が出てしまうようです。
それに比べフェマーラは半減期が比較的短く、自然に近い着床環境になるのだとか。
結果としてもクロミッドより優秀↓
「クロミフェンと比較し、周期あたり排卵率が高く、最終生児獲得率は 27.5% (クロミフェン 19.1%)と有意に高い。」
「原因不明 不妊症での人工授精治療での妊娠率はクロミフェン 7~8% 、フェマーラ 10~12% 」
なるほど…
ただ、通常は抗がん剤として使われている薬でもあるので、先天異常が気になるところ。
昔アメリカで先天異常の報告があったようですが、現在では、自然妊娠やクロミッドを使用した妊娠の奇形の発生率と同等で、問題ないという認識になっているようです。
(もちろん妊娠中は禁忌ですが。)
参考:https://www.muse-lc.jp/funin/pdf/femara.pdf
適応外処方って最初ドキドキするけど、わかると面白いですね^^
乳がん…?妊娠希望なのに大丈夫なのか…?と思いましたが、同じ病院からの処方だったので、その場はひとまず処方通りお薬お渡しして、あとから調べてみました( ..)φ
フェマーラは不妊治療で使用することがあるようです。
用途としては、「排卵誘発」
・エストロゲンが減ることで脳下垂体からのFSHが増える
・卵巣内の男性ホルモンが一過性に上がるためFSH受容体が増える
という作用によって排卵が誘発されるそう。
排卵誘発薬というとクロミッドが有名どころですが、
クロミッドは半減期が長く(5~7日)、子宮内膜の非薄化、頸管粘膜の減少などがあり、着床に影響が出てしまうようです。
それに比べフェマーラは半減期が比較的短く、自然に近い着床環境になるのだとか。
結果としてもクロミッドより優秀↓
「クロミフェンと比較し、周期あたり排卵率が高く、最終生児獲得率は 27.5% (クロミフェン 19.1%)と有意に高い。」
「原因不明 不妊症での人工授精治療での妊娠率はクロミフェン 7~8% 、フェマーラ 10~12% 」
なるほど…
ただ、通常は抗がん剤として使われている薬でもあるので、先天異常が気になるところ。
昔アメリカで先天異常の報告があったようですが、現在では、自然妊娠やクロミッドを使用した妊娠の奇形の発生率と同等で、問題ないという認識になっているようです。
(もちろん妊娠中は禁忌ですが。)
参考:https://www.muse-lc.jp/funin/pdf/femara.pdf
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