先日視聴したディナゲストのweb講演会で、講師の先生がお話しされていた内容が分かりやすく、印象的だったので共有できれば…( ..)φ
 
☆ホルモン療法について
婦人科におけるホルモン療法は複雑に見えるが大きく2種類。
・エストロゲンを補う方法(閉経後のホルモン療法)
・エストロゲンを抑える方法(閉経前の療法)
 
☆各ホルモンの性質について
  エストロゲン(E)→火、
  プロゲステロン(P)→氷
 にたとえられる。プロゲステロンはエストロゲンの火力を調整する役割がある。
 
子宮内膜の機能層にホルモンのレセプターがある。
 エストロゲン→Pに対する感受性を高める働き
 プロゲステロン→E、P両者のレセプターを減らす働きがある
        (この作用もあって、プロゲステロンで子宮内膜の増殖を抑えらせるのか…)
 
☆プロゲステロン製剤の開発の歴史
プロゲステロン製剤はテストステロンから合成されたのが始まり。なので男性化等の副作用が問題となってきた。
第1世代:ノルエチステロン
 アンドロゲン作用あり、Eとの合剤として使われはじめる。
 高力価のE含有のため血栓や体重増加の副作用も問題。
第2世代:レボノルゲストレル
 アンドロゲン作用、プロゲステロン作用ともに↑
第3世代:デソゲストレル
 アンドロゲン作用↓
第4世代:ジエノゲスト
 プロゲステロン作用高く、アンドロゲン作用なし! ←今ここ
 
(持田製薬のHPにグラフなどあるので見るとわかりやすいかと。)
 
☆脳下垂体のゴナドトロピンの放出抑制
文章だとわかりづらいので手書きのメモも参照。(汚いですが…)
 脳下垂体からのホルモンの放出は、身体の状況に応じてホルモンの放出制御がかかる。
 女性の身体の優先順位は、生存する>女性である>子孫を残す
  LH;排卵を促すホルモン。子孫を残すための機能維持。
  FSH:エストロゲン産生を促すホルモン。女性であるための機能維持。
過度のストレスや栄養不足が続くと、
 まずLHの放出をやめる。→Pのみ欠乏 (第1度無月経)
 次にFSHの放出をやめる。→E、Pともに欠乏 (第2度無月経)

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 余談ですが、私自身、学生のころから長いこと無月経が続いていました。
カウフマン療法は何度もしましたが自然には戻らず。第2度無月経まで行きましたが、治療の末、やっと正常に戻りました。

 きっかけは栄養不足だったのかな。その後ストレスだったり、治療せずに放置したりで脳も卵巣もうまく働きだせなかったのだと思います^^;
 話を聞きながら、生きるだけで精いっぱいだったのね…と、妙に納得しました。笑
 
 
一女性として、自分のためにもなる内容で、面白かったです^^
 

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プロフィール

こっこ
性別
女性
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自己紹介
東京の調剤薬局で薬剤師をしています!
眼科、皮膚科、婦人科あたりの処方を多く受けています。
保有資格
研修認定薬剤師

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