私は今年、35歳になります。
今、長年やりたかった仕事でお金を稼ぐ立場にいます。
プライベートは優しくてきっちり働いてくれる旦那さんとかわいい子どもに恵まれて、家族仲も良い。
私の日常は、現職を仕事にしたいと心に決めた20歳の頃に、
40歳になったときにこうなっているといいな!と思い描いていた日々です。

『乗り越える』という言葉を
そういえば、辞書で引いたことがなかったなぁと思いました。

デジタル大辞泉では、次のように記されています。
https://www.weblio.jp/content/%E4%B9%97%E3%82%8A%E8%B6%8A%E3%81%88%E3%82%8B

のり‐こ・える【乗(り)越える】

[動ア下一][文]のりこ・ゆ[ヤ下二

 物の上を越えて、向こう側へ行く。「塀を―・えて侵入する」

 先人成しとげた仕事水準などを追い越す。「師を―・える」

 困難などを切り抜けて進む。「人生荒波を―・える」

私はプライベートでは子と(塀や柵を)乗り越えることが多いです。
一方、仕事では(尊敬する師を)乗り越えるために(ピンチを)乗り越える日々です。
仕事で乗り越える事案は大小様々、乗り越えるまでの時間も長短様々あります。
打たれ強いように見えて、打たれ弱いので、よく落ち込みます。

そんなときに行うことは、
到達点からの現在地の把握と戦略の練り直しです。
離脱ではなく、具体的な【正しい努力】を【継続】することを大切にしています。

私個人の話です。
”この仕事をしたい!”
そのために調べてみると、医療資格と博士号と実績が必要でした。
そこで、頑張れば手に入る医療資格と博士号を取得して、実務経験を積むことにしました。

”頑張れば手に入る医療資格と博士号を取得して、実務経験を積む”
たった一文で書けてしまう内容ですが、実際の日々は単調です。

今、できることに取り組む。
今日、できることに取り組む。
今週、できることに取り組む。
今月、できることに取り組む。
今年、できることに取り組む。

無意味に思えるような、目の前のできることに取り組むことの繰り返し。
一見、進んでいないように見える取り組みを【淡々と】重ねる。
重ねていく日々には光がなく、足元すら見えない真っ暗闇のトンネルかのようです。
時には、友人たちのSNSの報告や年賀状が眩しすぎて、
親しい間柄の人で喜んで共感するべきなのに、目にするとドス黒い感情を抱くほどに苦しい。

しかし、自分に【正しい努力】の道だと信じられれば、立ち止まらずに歩き続けられます。
そうして歩き続けていくと、いつか、光に溢れた道に出ます。
ふと、後ろを振り返ってみると、自分が歩いてきた道がどれほどの道だったかを知り、
乗り越えられた、切り抜けられたことを実感するでしょう。

また、取り組みと目標は心に秘めるのではなく、
トンネルに入る前から、周囲へ吹聴しておくこともポイントです。
周囲の誰かがチャンスの神様をお連れになることがあるからです。

チャンスの神様がある日、突然、目の前に現れます。
チャンスの神様には、
まずは私も捕まえてみなさいと一瞬で通り過ぎてしまうような神様もいれば、
近道はこちら、正しい道はこちら、と丁寧に導いてくれる神様もいます。
どんな神様に遭遇するかはわかりませんが、
神様に出会ったときにその前髪を掴んだり、示した方向に容易に足を変えられる力が必要です。
でも、【正しい努力】を【淡々と】【継続】していれば、大丈夫。
神様はその力量すら推し量って現れているので思い切って進みましょう。

私の乗り越えるために乗り越える日々が
【正しい努力】かどうかは検証中、つまり暗闇のトンネルの最中にいます。
ただ、今、【淡々と】【継続】できていて、
悪い方向には進んでいないことが明らかだと自分でもわかっているので
私は明日も、今、歩いている道を進みます。

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プロフィール

K
K2
性別
女性
最終ログイン
自己紹介
学位取得後に民間企業勤務を経て、某大学大学院特任助教。目指すところは【臨床実態を反映したエビデンス提供】臨床家の溢れ話が大好物。
保有資格
博士(薬学)、研修認定薬剤師

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