「葛根湯(かっこんとう)と麻黄湯(まおうとう)の使い分けってあるのかな?」
という質問をいただいたので簡単に比較しました!

どちらの漢方薬もいわゆる風邪の症状で処方されることがあります

《構成生薬》
葛根湯             麻黄湯
葛根(かっこん)        杏仁(きょうにん)
大棗(たいそう)        麻黄(まおう)
麻黄(まおう)         甘草(かんぞう)
甘草(かんぞう)        桂皮(けいひ)
桂皮(けいひ)
芍薬(しゃくやく)
生姜(しょうきょう)

共通している点

悪寒があり、熱があるが、汗をかけない
麻黄と桂皮が皮膚の汗腺を拡げ発汗を促がすようなイメージを持ってください。
2つ合わさることで、より発汗を促がす力が強まります。

胃腸障害が起こる可能性がある
他生薬と比較して麻黄は胃腸障害を起こしやすいです。
胃腸虚弱が顕著な場合は麻黄の配合量が少ない葛根湯の方が良いかもしれません。

異なる点

麻黄湯の方が効き目が早い
構成生薬が少なければ少ないほど漢方薬は効き目が早いと言われています。

ご高齢なら葛根湯を選ぶ
葛根湯も麻黄湯も実証(じっしょう)という体力がある人向けに用います。
麻黄湯は乳児の鼻閉に使うくらい葛根湯よりもさら実証向けの漢方薬です。
どちらかというと若い人には麻黄湯、高齢者には葛根湯くらいの認識で良いと思います。

つらい肩こりを伴うなら葛根湯を選ぶ
葛根が肩の凝りをほぐしてくれます。麻黄湯には葛根は入っていません。

つらい咳を伴うなら麻黄湯を選ぶ
麻黄湯は喘息や喘息様の咳に適応があります。
特に杏仁が咳に効きますが、葛根湯には杏仁は入っていません。

関節痛が顕著なら麻黄湯を選ぶ
麻黄湯はリウマチに適応があります。
昔は関節痛は水(すい)の滞りによって起こると考えられており、特に杏仁が関節部分で悪さをしている「水(すい)」を改善するのに効果的です。
インフルエンザのような関節痛を伴う風邪の時に適しているかもしれません。

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プロフィール

ワダコウタロウ
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自己紹介
薬局薬剤師です。
日々業務の中で気付いたこと・感じたことを共有していけたらと思っています。新たな漢方薬剤師が誕生するよう願って「ワダ漢方」を発信していきます。
よろしくお願いします。
保有資格
研修認定薬剤師

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