大建中湯の服薬指導(ワンポイントアドバイス)【ワダ漢方】
『胃腸の冷え』を原因とする腹痛・下痢・便秘を改善する大建中湯(だいけんちゅうとう)
「手足や腹部の冷え」を訴える場合が多く、冬場に活躍することが多いイメージだが、冷たい飲食物(かき氷、アイス、そうめん、冷やし中華など)の摂取機会が増える夏場にも使われるため、季節を問わずよく処方される。
冷房の効きすぎた場所にいるとお腹の調子を崩すなんて場合は予防として所持しておくのもおすすめ
▷膠飴(こうい)・・・お腹を温めながら腹力を高める。「マルツエキス」という乳幼児の便秘薬はコレのこと。
▷乾姜(かんきょう)・・・蒸した後、乾燥させることで生姜よりも温める力が強い。
▷山椒(さんしょう)・・・薬味として有名。独特な香りと舌を痺れさせる辛みが特徴。温める。
▷人参(にんじん)・・・メインは胃腸の動きを増進すること。温める力は上の3つに比べて弱い。
構成生薬はこの4つだけ。効き目は早い!味は甘辛い!
ワンポイントアドバイス
冷えて動きが悪くなった胃腸の働きを「温めることで改善していく」お薬です。しょうが飴のような甘辛い味がして比較的飲みやすい部類の漢方薬ですよ。少し舌がピリピリとするため副作用を心配される方がいらっしゃいますが、これは薬味で有名な山椒が入っているためです。温める力が抜群なので、ピリピリが気にならなければ服用を中止せず続けてくださいね。このメモを見た人がよく見ているメモ
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