スピリーバ2.5μgレスピマット(チオトロピウム)はCOPD(慢性気管支炎、肺気腫)または気管支喘息の長時間作用性吸入気管支拡張剤として使われています。適応によって用量が異なります。
 
<COPD>
スピリーバ2.5μ gレスピマット1回2吸入を1日1回
 
<気管支喘息>
スピリーバ1. 25μgレスピマット1回2吸入を1日1回
症状・重症度に応じて、スピリーバ2. 5μgレスピマット 1回2吸入を1日1回
 
 
【本日の問い合わせ】
 
Dr:「気管支喘息の人に使いたいんだけど、1.25μg×2吸入ってことは、2.5μg×1吸入でもいいの?」
 
添付文書『使用上の注意』
本剤は1回2吸入で投与する製剤である。1回1吸入では 1日の投与量を担保できない。 したがって、チオトロピウムとして2. 5μgを投与する場合には、スピリーバ1. 25μgレスピマットを使用すること。
 
つまり1.25μg×2回分を2.5μg×1回で済ませてはいけないことになります。
ちなみにスピリーバ1.25μgのほうには気管支喘息としての適応しかありません。
吸入薬は、使用方法の説明に目が行きがちですが、用法も注意すべきポイントですね。
 

【結論】
スピリーバレスピマットで用法が1回2吸入1日1回でない場合は疑義照会が必要。

 
【おまけ】

国試に使える覚え方 

吸入抗コリン薬:~トロピウム(イプラトロピウム、オキシトロピウム、チオトロピウム)
☞トロピューっと吸入
 
で覚えていました。
 

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Chienam
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自己紹介
病院薬剤師4年目
調剤室業務をしながら
歯科→血液内科,循環器内科を担当

日々の気づきや学んだことを大切にしたいです!

第17回ピックアップ薬剤師
インタビュー動画では仕事のやりがい、ヤクテラスを活用して感じたこと、若手薬剤師や薬学生へのメッセージなどを語っています。ぜひご視聴お願いします!
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