外用薬の吸収率について、客観的な数字を用いてメモしたいと思います。


前腕の吸収率を1とすると
  •  前頸で6倍
  •  頬で13倍
  •  陰嚢で42倍
  •  角層の厚いかかとで0.14倍
上記の吸収率が報告されているようです。
陰嚢の吸収率が極めて高いことに少し驚きました。

一方で、この吸収率は油脂性基材がベースとなっており、
水溶性基材の場合、かかとからの吸収は10倍程度高いようです。
そのため、抗真菌薬は吸収率を上げるために水溶性基剤が多いのだと思われます。

また、密封療法(ODT)は角層を水和させ、吸収率を高めるために利用されています。
褥瘡の患者さんなどODTが使用されていたのを見たことがあります。
水和とは噛み砕いた表現をすると温泉に入ってシワができる現象のことです。

参考:皮膚外用剤QあんどA
著者:大谷道輝

 

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