ラコールNF半固形剤の特徴 ~液体製剤と比較~
経腸栄養剤であるラコールNFには、液体と半固形の2種類の製剤があります。
先日、担当した患者さんで半固形剤を使用している方から、実際の様子を聞く機会がありました。
調剤したことはあるものの、特徴や使用方法に関して深く理解していなかったので、あらためて勉強したことをまとめてみました。
(この分野に詳しい方、たくさんいらっしゃると思うので、誤った内容がありましたらコメントでご指摘をお願いします!)
調剤したことはあるものの、特徴や使用方法に関して深く理解していなかったので、あらためて勉強したことをまとめてみました。
(この分野に詳しい方、たくさんいらっしゃると思うので、誤った内容がありましたらコメントでご指摘をお願いします!)
【結論】
ラコールNF半固形剤は、経管投与専用の薬剤であり、液体製剤に比べ
・短時間投与が可能→離床時間の確保や介護者の負担軽減につながる
・注入トラブル軽減→投与の安全性が増す
【比較表】
【まとめ】
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
・注入トラブル軽減→投与の安全性が増す
【比較表】
・カロリーや栄養素各成分の組成は同じ
・半固形製剤の方が水分含有量が少ない
心不全やCKD患者など、水分制限をしている方にはメリットあり!
一方で脱水症状に対する懸念もあるため、要注意!
心不全やCKD患者など、水分制限をしている方にはメリットあり!
一方で脱水症状に対する懸念もあるため、要注意!
【半固形剤の特徴(経管投与時のメリット)】
・短時間での投与が可能
・短時間での投与が可能
液体製剤:胃を拡張させることができないため、時間をかけて投与する必要がある
半固形剤:胃を拡張させることで、胃の中で貯めておくことができ、短時間で投与することができる
・注入トラブルを軽減できる
半固形剤:胃を拡張させることで、胃の中で貯めておくことができ、短時間で投与することができる
・注入トラブルを軽減できる
①吐き気や嘔吐、誤嚥性肺炎
液体製剤:胃内圧の上昇や食道への逆流などにより吐き気や嘔吐、場合によっては誤嚥性肺炎を引き起こすことがある
半固形剤:胃の進展を促し、貯留能が正常化することで、胃から食道への逆流を防ぐ効果が期待できる
半固形剤:胃の進展を促し、貯留能が正常化することで、胃から食道への逆流を防ぐ効果が期待できる
②胃瘻からの液漏れ
液体製剤:栄養剤がも漏れ、瘻孔周囲炎を引き起こすことがある
半固形剤:物理的に液体よりも漏れにくく、スキントラブルを回避できる
半固形剤:物理的に液体よりも漏れにくく、スキントラブルを回避できる
③下痢やダンピング
液体製剤:胃から小腸への排出が早く、下痢やダンピング症状が問題になる
半固形剤:胃から小腸への排出が緩やかになり、下痢やダンピング症状を予防できる
半固形剤:胃から小腸への排出が緩やかになり、下痢やダンピング症状を予防できる
【まとめ】
専用の注入器具や手技の習得など、導入のハードルはあるものの、半固形状の特性を生かした、経管投与に適した薬剤であり、長期的なメリットが非常に大きいと言えます。
注入法についてはこちらの資料がわかりやすいです!
注入法についてはこちらの資料がわかりやすいです!
※はじめての半固形剤 注入法の手びき(株式会社大塚製薬工場)
https://www.otsukakj.jp/healthcare/home_nutrition/semisolid.pdf
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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