私が勤務する薬局では産婦人科の処方が多く、処方元の先生やMRさんから産婦人科疾患やLEP製剤についていろいろと勉強させて頂く機会がありましたのでシリーズで知識を共有したいと思います!

 

・月経困難症とは?女性ホルモンと疾患の基礎

・そもそもLEP製剤(低用量ピル)ってどうやって効くの?

・数多くあるLEP製剤の違いって何?

・素朴な疑問、患者さんから多い質問のQ&A集

 

などなど・・・を考えておりますが、あえて最初は表題のヤーズフレックスとヤーズの違いから共有させていただきます。
 

ヤーズ→ヤーズフレックスに切り替わる患者さんも多いのですが、ネットで調べても服用方法の違いについては書かれていても(そこは添付文書見ればわかるんですよぅ・・・)、実臨床でどのような使い分けがされているのかはよくわかりませんでした。

まずは各薬剤のポイントを表にしてみました。

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服用方法は表の通りですが、ヤーズはプラセボ服用中の4日間に月経困難症の痛みが出やすいことがウィークポイントでした。

ルナベル等の休薬期間も同じです。

そこで、休薬期間も実薬にしてしまえば月経困難症の痛みを減らすことができるのではないか?という着想で新型LEPとして開発されたのがヤーズフレックスです。

実際ヤーズよりもヤーズフレックスのほうが痛みに対する効果は高いようです。

なので、ヤーズ→ヤーズフレックスとなる理由は、下記の3点に集約されると思います。

①ヤーズでまだ痛みが残る

②プラセボ服用期間中の消退出血(月経様出血)がいやだ、なるべく減らしたい

③実薬を飲む日かプラセボを飲む日か・・・と考えるのがめんどくさい

 

またヤーズフレックスのデメリットも重要で、120日間連続投与は可能ですが臨床試験で120日に到達したのは2割ほどでした(メーカーHP参照)。

すなわち、8割の方は120日以前に出血が起こるのですが、その出血がいつ起こるかわからないというのはQOLが低下する可能性がありますね。

 

以上のメリット・デメリットを総合的に判断した上で、その他LEP製剤も含めてヤーズフレックスやヤーズの選択を行っているということでした☆

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