エナジア吸入用 (中用量/高用量)
ノバルティスファーマ
新薬 2020.9発売 2021.9.1から長期処方可

・1日1回1吸入 15歳以上の成人のみ適応
・適応は気管支喘息のみ、咳喘息は可
・COPDは適応外だが、喘息持ちのCOPDなら使える

・吸入時間帯はいつでも良い、時間帯による効果の差異はなかったというデータあり
・吸入後はうがい必須(外出時などでどうしてもうがい出来ない場合はお茶などを飲むのでも一時的には良い)

・半分緑で透過、もう半分は透明で透過のカプセル
・吸入容器は基本は乾拭き推奨、水洗いするくらいなら新しいのに変えた方が良い、濡れるとカプセルが溶けてしまう可能性あり
・1ヶ月ごとに吸入器を新しいのに変えるのがメーカー推奨、吸入器はメーカーに発注で無料で配布あり
・カプセルは室温、夏場の暑い時期でも室温で大丈夫、湿気のみ要注意

【注意事項】
・カプセル取り出す時には必ずシートを捲る(カプセルが柔らかいので押すと割れる)
・有害事象の発生率はアドエアなどと大差なし
・禁忌は閉塞隅角緑内障と前立腺肥大等があるので注意!!
・前立腺肥大は排尿障害がなければ泌尿器のDr判断で慎重投与になる場合もあり


・LABA(β2刺激薬)気管支拡張作用/LAMA(抗コリン薬)気管支収縮抑制と痰分泌抑制作用/ICS(ステロイド剤)抗炎症作用 三剤配合
・喘息治療 三剤配合で喘息適応は世界初
・ICS用量の違いで2規格

・β2がオンブレスと同じ
・抗コリンがシーブリーと同じ
・ステロイド剤がアズマネクスと同じ

・吸入のチェックポイントは3点
「1 吸うとカラカラとカプセルが回転する音がする」
「2 乳糖が入っているので吸うと甘い」
「3 吸い終わった後にカプセルを見て空っぽになっているかチェック出来る」

【吸入指導加算算定の基準】
・算定は三ヶ月に1回のみ(30点)同じ薬剤でも必要性があれば再度算定可能
・Drからの指示が処方箋などに記載されていること
・デモ機を用いての吸入指導必須(文書のみでの説明は不可)
・お薬手帳かシールに吸入指導した旨を記載か、もしくは文書でDrにフィードバックすること


・LAMAを使う意義として、ステロイドを増量すると副作用が増える割に効果はあまり増えない点が挙げられる。その分、ステロイド剤を増やすよりも抗コリン薬をオンすることで初期症状から効果が期待できる。
・喘息患者の症状として咳と痰の訴えが多いので、抗コリン薬は効果的 ・呼吸機能の改善比較では、ステロイド剤を高用量にしたものより、抗コリン薬をオンした場合の方が改善が認められた
・アドエアとスピリーバの併用よりも、エナジア中用量の方が呼吸機能の改善効果が良かったというデータもあり
・金額的にもエナジア中用量がアドエア500に+20円くらいの価格とリーズナブルで、且つ、1日1回で良い


(補足)
・アテキュラも同時発売の新薬で、LABA/ICSの2剤配合(レルベアとかシムビコートとかと一緒のタイプ)
・アテキュラは低中高の3製剤

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