結論から先にメモします。
神経ブロックを施行された場合、副交感神経が優位となり、
消化器症状が亢進されることで、お腹が緩くなることがあります。

ここだけ頭の隅っこに入れておいても良いと思います。
もう少し、掘り下げたい方のために簡単に下記にメモします。

そもそも神経ブロックって?

神経ブロックとは主として末梢神経(脳脊髄神経や交感神経節)に直接またはその近傍で局所麻酔薬、神経破壊を作用させたり、高周波熱凝固、パルス高周波通電を行うことにより一時的あるいは長期間にわたり神経機能を停止させ痛みを軽減することを目的とした治療法です。

参考:https://www.jspc.gr.jp/igakusei/igakusei_keyblock.html

緩和領域では難治性の痛みに対して、神経ブロックを行うことがあります。
難治性の痛みの患者さんは、基本的にオピオイド使用量が多いです。
オピオイドの3大副作用は、眠気、吐き気、便秘ですね。
その中で、耐性ができないと言われているのが便秘です。
この辺は国家試験でも必出の内容だとメモしながら思いました。

かなりの割合で便秘に難渋するケースもあります。
当然、下剤は様々な薬を試します。
それでもなかなか排便コントロールができない場合、浣腸して排便してもらうことがあります。

そのような中で、神経ブロックを行うと排便が良くなることがあります。
機序としては、交感神経をブロックしてしまうので、結果として副交感神経が優位となります。
ちなみに全て神経ブロックは副交感神経が優位になるそうです。麻酔科の先生に聞きました。

その結果、消化器症状が亢進されて、排便が良くなったり、お腹が緩くなりやすくなるとのことでした。
神経ブロック後の消化器症状についても注意深くみてあげる必要があるのかなと思いました。


 

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