精神科の先生からの雑談から聞いた内容を耳学問としてメモします。
あくまで専門家の意見であり、エビデンスレベルは低いことをご承知おきの上で
参考にして頂ければ幸いです。

最近のトレンドとして、精神科領域ではベンゾジアゼピン系や非ベンゾジアゼピン系の睡眠薬は
推奨されていないそうです。

睡眠薬としては、ベルソムラやロゼレムといった薬がよく使われてきているそうです。
実際に当院においてもせん妄リスクのある患者や転倒転落リスクの点から、
これらの薬剤が使われ始めております。

予測指示としてベルソムラ頓服となっている施設も多いのでは?
ただし、ベルソムラは本来は頓服としての使用は添付文書には記載されていません。
また、CYP3A4の基質として強く影響を受けるため、相互作用にも注意が必要です。
年齢によって用量が異なるのも特徴です。
当院では目安として65歳以上は15mgの使用となっています。

ロゼレムはその作用機序から長く使用(2週間程度)することで、その効果を発現します。
頓服での処方があった場合、疑義照会しましょう。おそらく意味ないです。

近年、ベルソムラやロゼレムのせん妄予防効果も報告が上がっております。

ベルソムラの頓服は途中覚醒してしまった場合、追加投与できません。
結構そんな患者さんいませんか?
そんな時はどうするか?

途中で起きてしまったけど、追加でお薬が飲めるという安心感を与えるために
トラゾドンを頓服処方するケースも増えてきています。
例えば25mgを1日3回までといった具合に。

外科系のDrは割と昔からのベンゾジアゼピン系を処方している場合があります。
そんな時、上記のような情報提供をすることもあります。
もちろん、患者個々の背景に合わせてですが。
殺し文句は、
「このような使い方をする方がお洒落ですよ」、「よくわかっているDrだなと薬剤師は思いますよ」などとお伝えすると
「そ、そうかなぁ。そうしてみようかな♪」
みたいになることもあります。もちろんならないこともあります。

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クスリは反対から読むとリスクです。クスリに情報が加わると医薬品になると考えています。日常業務の情報を発信して行きたいと思います。
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日本医療薬学専門薬剤師

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