1%ピオクタニン液とサトウザルべ軟膏20%の混合の処方意図【臨床実例】
1%滅菌ピオクタニン液は院内製剤であり、適応が手術部位のマーカーであることは既にご存知の方が多いかと思います。
しかし、マーカーとして用いない処方があったので、調べたことをメモします。
今回処方された患者さんは、焚き火が体に燃え移り、全身にⅡ~Ⅲ度の熱傷を負いました。
そこで処方されたのが、1%ピオクタニン液 1mLとサトウザルベ軟膏20% 200gの混合です。
ピオクタニンは一般的にクリスタルバイオレットという色素として知られていますが、殺菌作用もあるそうです。適応菌は以下に示したとおりです。
適応菌:グラム陽性球菌(主にブドウ球菌)、ジフテリア菌、緑膿菌、酵母、皮膚糸状菌(無効な菌:緑膿菌以外のグラム陰性桿菌、結核菌)
使用方法としては、潰瘍部、褥そう部に粘着性痂皮が形成されるまで下記の方法で。
以上のことを考慮すると、今回のケースでは火傷でただれたところに殺菌目的でピオクタニンの軟膏を塗布しようということだと思います。
しかし、マーカーとして用いない処方があったので、調べたことをメモします。
今回処方された患者さんは、焚き火が体に燃え移り、全身にⅡ~Ⅲ度の熱傷を負いました。
そこで処方されたのが、1%ピオクタニン液 1mLとサトウザルベ軟膏20% 200gの混合です。
ピオクタニンは一般的にクリスタルバイオレットという色素として知られていますが、殺菌作用もあるそうです。適応菌は以下に示したとおりです。
適応菌:グラム陽性球菌(主にブドウ球菌)、ジフテリア菌、緑膿菌、酵母、皮膚糸状菌(無効な菌:緑膿菌以外のグラム陰性桿菌、結核菌)
使用方法としては、潰瘍部、褥そう部に粘着性痂皮が形成されるまで下記の方法で。
- 皮膚消毒:0.1%~1.0%液 2~3回/日
- 噴霧 :2%液 2~3回/日
- 軟膏 :2~10% 1~2回/日
以上のことを考慮すると、今回のケースでは火傷でただれたところに殺菌目的でピオクタニンの軟膏を塗布しようということだと思います。
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