第35回  日本薬育研究会とは?

ヤクテラスでは様々な分野でご活躍されている薬剤師さんをお招きする
「ピックアップ薬剤師」というコーナーがございます。
薬剤師としてのやりがい・楽しみ・マインドなどを、ご本人のメモを通してお話を伺います。
明日からのモチベーションがさらにあがるようなお話があるかもしれません。

第35回 ピックアップ薬剤師 

特定非営利活動法人日本薬育研究会代表の小路晃平さんこと
万吉さんのご登場です。
万吉さんは学生時代、学生団体で公衆衛生活動を中心に地域で活動。
卒後、石川県で病院薬剤師として5年間、病棟やNSTに従事。
薬剤師6年目に大分県で薬局を開局。
そして、2020年10月より、
特定非営利活動法人 日本薬育研究会を設立された薬剤師さんです。

万吉さんについては、こちらをご参照ください。
小路 晃平(万吉)さんのプロフィール 


どんな想いがあって薬育研究会を設立したの?

色んな人が薬を適切に使えたら良いなと思った。
本来、人の役に立つはずの薬が扱い方を間違えてしまうことで、
逆に人を苦しめることがある。
それをなくし無くしたいと思った。

早期から(子供のうちから)薬についての知識を高めていくことを
薬育というが、薬育は薬剤師にとって大切だと思っている。

 

子供が楽しめるコンテンツって
具体的にどういうものを作っているの?

天秤を使って、薬の適正量を学ぶものや
薬を正しく飲んでも、副作用があることを学ぶものなど様々。

肌で化学反応を感じて、医薬品の適正管理を学ぶ
『サワルケミカル』というプログラムを最近実施した。

なぜ薬を正しく管理しないといけないのかという理由を、科学で学ぶという内容。
こういう実験を通して、薬の品質管理の大切さを学びながら、
製薬会社や卸業者、薬局での管理が大変で大事だということを伝えている。



*『サワルケミカル』については、万吉さんのメモから具体的に見れます!
 薬育は、薬剤師の理解につながる。 

 

YouTubeなどで見て楽しむのと、実験などで実践するの
どちらが比率で大きい?

プログラムは、実際に遊びながら実践できる方を想定している。

ただ、薬剤師が実際に出向くことが出来ないこともあるので、
動画も配信して、興味を持ってもらえるよう促している。


自身が、小さい頃NHKのワクワクさんが好きだった。
それを参考にして子供たちが
「なんかやってみたいな!」と思わせるようなものを
動画でも作れればいいなと思う。

 

薬研を使ってコーラを作る実験をしていましたよね?

スーパーで売ってるスパイスを使ってコーラが作れる。
色んな成分を合わせて薬品も食品も作られるが、
なぜ薬は”医薬品”となるのか、食品との違いは何かという
面白い疑問を問いていくのが目的。


中学の教科書でも、サプリメントとは何かについて習ったりすることが書かれていた。
 

中学の教科書も勉強されているんですか?

子供たちにアプローチするのに、
学校教育をベースにしなければと思い、教科書を勉強した。
小学校3、4年くらいから学ぶ、保健体育の教科書なんかも。

とても分かりやすく整理されているので、教科書をバイブルにしている。

 

万吉さんのように外に出て経験をするっていう人は少ない。
だけど経験をしたいと思っている薬剤師は多い。
これから外にでて経験したいと思っている薬剤師に対して
アドバイスはある?

薬剤師は目の前にいる患者さんを大事にすることが第一。
外に出ることが全てではないということを大前提としてだが、
社会人より学生の方が動きやすいと思う。

相談ブースを作って
話を聞いてあげるなどの活動をしてあげたほうが意味があるなと思ったりした。

薬剤師も同じで、患者さんの話を聞いてあげることで
より地域に貢献できるんじゃないか
…と。

薬物乱用反対運動でマリオのコスプレをしたり、
(マリオはキノコを食べて大きくなるので、
キノコに頼るのはやめようという意味を込めて)
献血イベントでヴァンパイアの恰好をしたり、
学生時代は、自由な発想と多様な形で活動していた。

ただ、社会人になると色々なしがらみから
なかなか活動などしにくいとは思う。
 

学生時代も現在も多彩な活動をされている万吉さんですが、
そういう発想をすることは楽しい?

楽しい。誰かが楽しいと言ってくれたり、驚いてくれることが好き。
出身が石田三成というところ。お祭りの時に屋台を出店することができる。
そこで出店をして、子供たちを喜ばせてあげたことが
楽しませたいという気持ちのベースになっている。



イベントの企画は独学?

学生時代、日本薬学生連盟という団体に所属している時に、
国際薬学生連盟という団体の世界会議に参加する機会があった。

世界の薬学生が、各国でも問題になっていることに対して
運動や活動をしていることを知って衝撃を受けた。


日本では、有名な先生を呼んで講習を受けたりというイベントはあったが、
薬学生自ら動くということが少なかったように思える。
学生でも、活動して良いんだと気付かされた。
 

ブース形式でお薬教室を行うのはなぜ?

参加者と近い距離でやりたい。
一人一人に伝えていきたいので、
少数で出来るブースの方がメリットがあると思った。


薬育も年齢によって、子供に響く内容とそうでない内容がある。
学年に応じてコンテンツを行うことが大事だと思った。

 

今後のビジョンは?
 

薬剤師が薬品などを持って、地域に行って
薬育をできたら良いなと思っているが
場所を作るのが中々難しい。
まずは、場所を確保出来るようしていかなければならない。

また、講師が実際に行かなくても
子供たちが365日、薬育や実験が出来るようなコンテンツを作ってあげたい。
 

場所はどんな所をイメージしているの?

例えば学童保育や子供食堂など
子供が集まる場所。

小学校や幼稚園なんかでも困っていたら
薬剤師が出向けるよう対策していきたい。
 

研究会に入ったらどんなことが出来るの?
 

Facebookのコミュニティを通じて、情報を提供している。
365日薬育が出来るコンテンツや薬育ゲームなどにも参加出来る。

*会員登録が必要です。

 

大学生の頃には既に薬育をライフワークにしたいと思っていた?

大学3年の頃”薬育”と出会った。
当時、世間では薬剤師を”袋詰め師”などと揶揄することばが多かった。
すごく悔しかったし、薬剤師という仕事を深く知って
地域の子供たちにきちんと知ってもらいたいと思った。


薬剤師の仕事の中で、薬の適正使用を教えることが何よりも大切だと思っている。
子供が、薬の適正使用について学んで理解し、
尚且つそれを楽しく学んでいる姿を見ると
薬剤師としての役割を果たしているなと思える。


 

ヤクテラスで気になるユーザーさんは?
 

ヤクテラスを紹介してくれてお世話になっている、はりーさん!
過去の動画も見ましたが、学べるメモも多く気になるユーザーさん。

 

万吉さんにとって、薬剤師とは?

薬の適正使用を推進する、薬のスペシャリスト。


 

動画閲覧はこちら
【動画公開】【日本薬学研究会代表】第35回 WEEKLY YAKUTERRACE

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