第28回【ICU領域での薬剤師の仕事とは?】まとめ
第28回 ICU領域での薬剤師の仕事とは?
ヤクテラスでは様々な分野でご活躍されている薬剤師さんをお招きする「ピックアップ薬剤師」というコーナーがございます。
薬剤師としてのやりがい・楽しみ・マインドなどを、ご本人のメモを通してお話を伺います。
明日からのモチベーションがさらにあがるようなお話があるかもしれません。
第28回 ピックアップ薬剤師
第28回は、病院薬剤師のみやさんです。これまで、泌尿器科、呼吸器、腎膠原病内科、皮膚科と多数の病棟を担当し、
さらには、手術室において麻酔薬の調整や麻薬の管理など
多数のご経験をされている薬剤師さんです。
今回は、現在主に担当されているQQ、ICU領域での薬剤師の仕事内容について
具体的にお伺いしたいと思います。
また、二児のお子さんを持つ、パパ薬剤師でもあるみやさん!
パパ薬剤師目線での、子育てについても聞いてみましょう!
みやさんについての詳細はこちら
https://yakuterrace.com/f/653vsz67sf
救急、ICUの業務内容とは?
重症な患者が多く、服薬指導にいけることが少ない。その代わり、カンファレンスや
薬剤の投与量の確認に時間をかけることができる。
1時間ごとに患者の状態が変わることもあり、薬物動態も考慮しながら、
投与量の確認を行なっている。
緊張する場面は?
目の前で心臓マッサージをしている時や、生きるか死ぬかの場面のとき。どんな時も薬は使われるので、薬剤師として平常心で業務にあたっている。
1分1秒を争うこともあるので、急変時も対応できるようトレーニングしている。
薬剤師にはどのような相談が多い?
医師は薬の効果や副作用については知識が豊富で、薬剤師でもかなわないこともある。
薬剤師への相談は、用量の相談や同系統の薬の使い分け、
相違点、相互作用、配合変化の問い合わせが多い。
薬剤師の目線で解答するよう心がけている。
薬剤師の目線とは、具体的にどんなこと?
医師は治療のために薬を使っている。薬剤師は副作用が起きないようにどうしたらよいかを考えている。
Drがアクセル、Phがブレーキのような役割を果たしている!
例えば、状態の悪い人は腎機能が低下している場合が多いので、
腎排泄型の抗菌薬の用量を確認したり、
致死性不整脈に使うアミオダロンは5%ブドウ糖で希釈する必要があるが
溶解液や理由について、医師が把握していない場合もあるので
薬剤師がアドバイスする。
配合変化や希釈液は薬剤師にしか気づけないことが多いので、
薬剤師が果たせる役割は大きいですね!
救急に携わって感じたこと
命に関わることも多いので責任感を感じた。薬が患者の命に作用する状況で、
薬剤師として微力ながらでもサポートできている点や
医師や看護師と連携をとりながら仕事をできていることがよかったこと。
責任感は重いが、患者の状態が良くなったときや
自分の意見が反映されて治療がうまくいった時がやりがい。
一般病棟と救急の違い
一般病棟では、患者に服薬指導をしながら、薬を飲んでもらえるようにどう説明したらよいかを考えていたが、
救急では薬物治療のために患者の臓器がどう動いていて、
薬がどう作用しているか考える必要がある。
患者さんの状態から薬物動態を考えなくてはならない場面が多く、
深い知識が必要。
育休を取得したパパ薬剤師として
子供が産まれた時、2週間育児休暇を取得してよかった。いつも奥さんが家のこと、子供のことをたくさんしてくれているから
自分は仕事に行けていると感じた。子育ての大変さも感じた。
上司や自分の分の仕事をしてくれた後輩の理解もあり、
自分も他の人が育休取得の場合、気持ちよく送り出してあげようと思った。
救急は命に関わることも多く、責任感が重いのも伝わってきましたが、
薬が効いたかどうかがダイレクトに反映され、患者さんが回復していくと
やりがいに繋がるというお話も聞くことができました。
パパ薬剤師が実際に育休を取得したことや、
育休の期間を過ごしてみての大変貴重なお話も聞けました。
動画閲覧はこちら
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