病院を選ぶ時の誰も教えてくれない視点Vol.2【WEBから自分のキャリアビジョンを形成してみる】
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・WEBから自分のキャリアビジョンを形成してみる
現在では、ネットがかなり発展しており容易に情報が取れる時代になってきました。
これは就活においても十分に活かせることでもあり、求職する企業や医療機関側も良い人材が欲しいとある程度オープンにしている可能性があります。
特に簡単にアクセスできるものとして薬剤部HPがあると思います。
おそらくここら辺は皆さんやられていると思いますが、注目すべきは綺麗に掲げられた理念や目標、募集要項や待遇(!!?)ではなく(これらもとても大事ではあるのですが)、薬剤部員の認定・専門取得数を見てみてください。
何も認定、専門薬剤師が多いと良いということを言いたいわけではありません。
A病院
がん専門薬剤師 5名
がん薬物療法認定薬剤師 5名
緩和薬物療法認定薬剤師 5名
計15名
B病院
外来がん治療認定薬剤師 2名
腎臓病薬物療法認定薬剤師 1名
感染制御認定薬剤師 1名
NST専門療養士 1名
実務実習指導薬剤師 2名
糖尿病指導療養士 2名
救急認定薬剤師 1名
計10名
まず、前提としてこのような先輩薬剤師がいるということはその病院が当該の認定取得が出来る環境にある可能性が高いというところです。
資格の種類によっては施設要件などあり、どんなに〇〇専門薬剤師になりたくても入ってみたら研修施設要件を満たしておらずいくら頑張っても取得できない資格があるのも現実です。
絶対に〇〇薬剤師になって患者さんに貢献して研究もするんだ!!!という確固たるスペシャリスト気質な人はここら辺も気にした方がいいかもしれません。
ここで言うところのA病院が当てはまります。
反対にB病院の場合は、総人数こそA病院に劣りますが種類としては倍以上の資格が並んでいます。
これから読み取れるのは、様々な領域に薬剤師が関わっている可能性が高く、困った時に助けてくれる専門家薬剤師先輩がたくさんいるということと、頑張ればダブルトリプルライセンスと将来的にキャリアアップできる可能性があることです。(ジェネラリスト)
もし、気になる病院のHP上に公表がされていなくても
『〇〇認定薬剤師 名簿』
などと検索すると、該当認定薬剤師の一覧表が出てきたりするので気になっている病院所属の方がいるか調べてみるのも良いかもしれませんね。
名簿掲載は個々人に承諾を得ているので、公表しているものを閲覧する分には、粘着質な個人情報詮索野郎とは思われないのでそこは安心してください。
もう、一つの情報収集法としては学会発表や論文報告の実績を見てみることです。
『〇〇病院 薬剤部 学会』など調べればフリーアクセスできるものは全文読めたり、抄録集が見れます。大学図書館経由であればフリーじゃないものも読める可能性高いかと思います。
これも、数が多ければ良いわけではなく…
例えば、1年間の間に何個も出てくるようなところは学術活動に力を入れている病院なのかなと推測が出来ます。
反対に、数はそんなに多くないけど定期的に報告が上がってくる病院は学術活動も適度にやらせてもらいながらキャリアアップできるということが予測できるかと思います。
まとめると、その病院に勤めてる先輩薬剤師達がどのように活躍しているか知ることは自分のキャリアビジョン形成の上で非常に役に立つ可能性がありこの病院に入りたいんです!っていう志望動機固めにも非常に役立つかと思います。
(あの先輩の論文がすごくて!とか、何何さんみたいに〇〇薬剤師になりたくて!など全面オープンに私どうしても入りたくて調べまくりましたー!という直接的アピール方法は避けた方がいいと思いますが…笑)
参考の一つにしてみてはいかがでしょうか?
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