イオンに吸収されたウエルシアの合併戦略 「大きい企業こそ相手をまねる」
ウエルシアの代表取締役会長である池野隆光氏が掲げる戦略が「差別化を以て戦わずして勝つ」だ。
ウエルシアの強さの一つが柔軟性だ。同社は合併を繰り返してきた。それも、地域の一番手ではなく三番手、四番手の小さい会社が多かったという。池野氏自身、30年近く経営した池野ドラッグを率いて2002年に合流している。
合併では得てして小さい会社が大きい会社に合わせがちだが、ウエルシアは「大きいほう(会社)が小さいほうのまねをしよう」と考えた。小さい会社が、かえって無駄のない経営をしていることが多いからだ。例えば合併交渉のような重大な会議で、小さい会社側が少人数の参加者で対処できていたら、自社は規模拡大に伴って非効率になっているのではないかと足元を見つめ直す。
「ウエルシアモデル」と呼ぶ事業方針は、調剤、利便性(深夜営業)、カウンセリング、介護の4つを柱としている。これらに共通するのは、地域の健康をトータルに支える薬局になるという方向性だ。
薬局の範ちゅうを超えた包括的な地域貢献の成功例が、地域包括支援センターの運営だ。埼玉県白岡市からの委託を受けたもので、民間企業の参入は珍しい。社会福祉士など専門人材を置き、地域住民の気軽な相談場として活用されている。隣接の薬局は売り上げが好調だそうだ。
また、2014年にはウエルシアが申し入れる形でイオンの子会社になった。その理由にはやはり地域貢献の想いがある。例えば地域とコラボした商品を継続してつくり続けられるようになれば、地域活性につなげられる。イオンのもつPB(プライベートブランド)ノウハウを取り入れて商品開発力を高め、自社の可能性を広げる狙いなのだ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/f747e5101758c2613296e877d63c1fce1b6dbee2
引用元:NIKKEI STYLE
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