施設担当で学んだこと
最近担当している介護施設からの相談があり、学ぶ点が多かったのと頭整理するために書いてみます。
介護施設の看護師さんからの相談。
『グーフィスって薬、食前だと介護士さんや看護師さんが服用させるときにスケージュールが組みにくいので、食後にしてもいいかな。なんで食前じゃなきゃダメなんだろ。先生には任せるって言われちゃったんだけど。』
学べたこと①→施設は忙しい。
まず、自分の経験上ですが、どこの施設看護師さん、介護士さん、めちゃくちゃスケージュール詰まってて、すごく忙しい。入居者さんの就寝までビッチリつまっとりました。
薬剤師は薬をセットして渡したり、使用方法・用法用量・注意事項など説明したりしますが、本当に実際に薬飲ませるのは他の医療従事者さんです。看護師さんが薬袋、薬情の通りに責任持って服用させてあげていました。
何十人、何百人の施設の看護師さんは一人一人ちゃんと飲めたか、食後か食前か食間なのかをチェックしてる様子見たことあります。
介護施設に入居されてる患者さんは認知やら要介護やら通常の生活も難しかったりする方もいます。
担当してた入居者さんで薬に抵抗があって、飲まずに食堂から施設の部屋に戻って、ゴミ箱に捨ててる方とかもいたなぁー。。。
そんな状況下で、責任持って看護、服薬補助しなきゃならないから本当に頭が上がらないことが多かったです。
外用の塗布や内服以外にも入浴介助、食事の介助やら本当に忙しい。。。
そんな中で薬剤師としてサポートできるのは(先生との相談は必要ですが)服用時点まとめて服用回数減らしたり、減薬の提案したり、飲みづらかったら粉砕したり、散剤の規格の提案したり、一包化に線引いたり、薬品名書いたり、当たり前かもだけど、まーいろいろ考えて最善は尽くしております。。。
施設担当してて思ったのが、自分の仕事だけではなく、他の医療従事者さんの仕事を知ることが結構大事だと思いました。
長くなりました。
まーつまり、今回の質問では食前の薬ってグーフィスのみだからたぶん食後にまとめて飲ませたいんだなぁーっと。
看護師さん、介護士さんの人数も少ないし、効率よくまわしたいだろうなぁーっと。
学べたこと②→グーフィスはやっぱり食前。人に物事を伝えるの難しいなぁ。
添付文書では
グーフィス5mg(一般名:エロビキシバット水和物錠)
用法、用量:エロビキシバットとして10mgを1日1回食前に経口投与する。なお、症状により適宜増減するが、最高用量は1日15mgとする。
作用機序:エロビキシバットは回腸末端部の上皮細胞に発現している胆汁酸トランスポーター(IBAT)を阻害し、胆汁酸の再吸収を抑制することで、大腸管腔内に流入する胆汁酸の量を増加させる。胆汁酸は、大腸管腔内に水分および電解質を分泌させ、さらに消化管運動を亢進させる為、本剤の便秘治療効果が発現する。
看護師さんには少し噛み砕いて、
『グーフィスは食前で服用して欲しいんですよね。。。まず、グーフィスは胆汁酸を大腸にたくさん流して、便を出しやすくします。食後に服用してしまうと、胆汁酸が体内に再吸収されちゃい始めて、大腸に流す胆汁酸が減っちゃうかもなんですわー』
って感じで伝えて、薬効のニュアンス微妙に違いますが、看護師さんは理解、納得してくれました。
簡潔に相手に言葉を伝えるの難しいなぁ、こーいうスキル大事だなぁって思った出来事でした。
皆さんどういう風に噛み砕いて伝えてるのか知りたいです!
結果、一応食前服用になったのですが、どうしても従事者の負担考えて食後がいい場合は違う薬を提案しますね!とお伝えしました。
なんか記載に誤りがありましたらご指摘願います。
以上
介護施設の看護師さんからの相談。
『グーフィスって薬、食前だと介護士さんや看護師さんが服用させるときにスケージュールが組みにくいので、食後にしてもいいかな。なんで食前じゃなきゃダメなんだろ。先生には任せるって言われちゃったんだけど。』
学べたこと①→施設は忙しい。
まず、自分の経験上ですが、どこの施設看護師さん、介護士さん、めちゃくちゃスケージュール詰まってて、すごく忙しい。入居者さんの就寝までビッチリつまっとりました。
薬剤師は薬をセットして渡したり、使用方法・用法用量・注意事項など説明したりしますが、本当に実際に薬飲ませるのは他の医療従事者さんです。看護師さんが薬袋、薬情の通りに責任持って服用させてあげていました。
何十人、何百人の施設の看護師さんは一人一人ちゃんと飲めたか、食後か食前か食間なのかをチェックしてる様子見たことあります。
介護施設に入居されてる患者さんは認知やら要介護やら通常の生活も難しかったりする方もいます。
担当してた入居者さんで薬に抵抗があって、飲まずに食堂から施設の部屋に戻って、ゴミ箱に捨ててる方とかもいたなぁー。。。
そんな状況下で、責任持って看護、服薬補助しなきゃならないから本当に頭が上がらないことが多かったです。
外用の塗布や内服以外にも入浴介助、食事の介助やら本当に忙しい。。。
そんな中で薬剤師としてサポートできるのは(先生との相談は必要ですが)服用時点まとめて服用回数減らしたり、減薬の提案したり、飲みづらかったら粉砕したり、散剤の規格の提案したり、一包化に線引いたり、薬品名書いたり、当たり前かもだけど、まーいろいろ考えて最善は尽くしております。。。
施設担当してて思ったのが、自分の仕事だけではなく、他の医療従事者さんの仕事を知ることが結構大事だと思いました。
長くなりました。
まーつまり、今回の質問では食前の薬ってグーフィスのみだからたぶん食後にまとめて飲ませたいんだなぁーっと。
看護師さん、介護士さんの人数も少ないし、効率よくまわしたいだろうなぁーっと。
学べたこと②→グーフィスはやっぱり食前。人に物事を伝えるの難しいなぁ。
添付文書では
グーフィス5mg(一般名:エロビキシバット水和物錠)
用法、用量:エロビキシバットとして10mgを1日1回食前に経口投与する。なお、症状により適宜増減するが、最高用量は1日15mgとする。
作用機序:エロビキシバットは回腸末端部の上皮細胞に発現している胆汁酸トランスポーター(IBAT)を阻害し、胆汁酸の再吸収を抑制することで、大腸管腔内に流入する胆汁酸の量を増加させる。胆汁酸は、大腸管腔内に水分および電解質を分泌させ、さらに消化管運動を亢進させる為、本剤の便秘治療効果が発現する。
看護師さんには少し噛み砕いて、
『グーフィスは食前で服用して欲しいんですよね。。。まず、グーフィスは胆汁酸を大腸にたくさん流して、便を出しやすくします。食後に服用してしまうと、胆汁酸が体内に再吸収されちゃい始めて、大腸に流す胆汁酸が減っちゃうかもなんですわー』
って感じで伝えて、薬効のニュアンス微妙に違いますが、看護師さんは理解、納得してくれました。
簡潔に相手に言葉を伝えるの難しいなぁ、こーいうスキル大事だなぁって思った出来事でした。
皆さんどういう風に噛み砕いて伝えてるのか知りたいです!
結果、一応食前服用になったのですが、どうしても従事者の負担考えて食後がいい場合は違う薬を提案しますね!とお伝えしました。
なんか記載に誤りがありましたらご指摘願います。
以上
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