第32回  薬剤師2年目で開局!そこにある熱い想いとは?

ヤクテラスでは様々な分野でご活躍されている薬剤師さんをお招きする
「ピックアップ薬剤師」というコーナーがございます。
薬剤師としてのやりがい・楽しみ・マインドなどを、ご本人のメモを通してお話を伺います。
明日からのモチベーションがさらにあがるようなお話があるかもしれません。

第32回 ピックアップ薬剤師 

第32回は、 株式会社FUNmacy代表取締役の小嶋夕希子さんです。
小嶋さんは6年制の薬学部を卒業し、2年目で薬局を開業され、
浅草にあるオアゾ薬局の経営の他に、介護事業、コンサルティング事業など
幅広くご活躍されている薬剤師さんです。
理念は、”本質の追求”
ビジョンは、”誰もが最期まで心から幸福だと想える人生を送れる社会を実現すること”
を掲げられており、とても熱いマインドを持って、日々奮闘されております。
本日は薬剤師2年目でなぜ開局したのか、マネジメントで心がけていること、
薬学生に伝えたいことなどを中心にお伺いしたいと思います。
本日は顔出しで出演して頂けます。


行動力の源ははっきりしたビジョンがあるから?
それとも目の前のことをやってる?

好きな事をやっているということが、源だと思う。
その中でも、なぜ自分が起業したのかと目標を考える
頑張り続けようと思える。


どういったことがきっかけですか?

薬学生の頃、今とは別の会社を開業したが、
当時は薬剤師としてやってみたいことなどあまり無かった。

卒業後、薬剤師として初めて入った薬局のやり方に共感できなかった。
薬剤師になった身として、こんな薬局がたくさんあっても
薬剤師は求められないだろうと思ったことがきっかけ。
 

スタッフのマネジメントで心がけていることは?

自分が出来ないことを出来る人を側に置いている
自分は突っ走るタイプで細かい事務作業やスケジュール管理など、すごく苦手。
自分とは逆にそういう仕事を得意としているスタッフに支えてもらいながら回っている会社。

 

新人教育でやっていることは?

現場での仕事が多いので、自ら学んでもらうということを重視している。
基本的にOJTで学んで頂いている。
勤務してすぐ活躍するスタッフが多い。

 

どうやって仕事の幅を広げていったんですか?

自身の理念やビジョンを考えた時に、
薬局だけじゃ足りないと思ったことがきっかけで
在宅や、施設、介護など仕事を広げていった。

社会を良くするためには、うちの一社だけ頑張っても意味がないと思い、
コンサルティング事業や他社さんのサポートも始めた。

 

人材はそれぞれ、その各部署で働かれているのか?

現場で経験した経験値を他社さんに伝えていくお仕事なので、
別々に勤務しているというよりは、経験を積んでもらう。
将来的には、コンサル事業部でも活躍していけるよう指導している。

 

そういう面で薬剤師に必要なことは?

問題解決能力が必要
何が問題の根底にある課題なのかを見極める力が大切だと思う。

薬剤師は、処方箋をもらって薬を出すという、
言われたことを正確にやるっていう仕事が多いと思うので、
目の前で起きていることの本質を見極められたらより良いと思う。


 

問題解決能力について、どう学んでいった?

自社とは別に、他社に役員として入っている。
その中で、他社の社長の仕事の仕方を観察して学んでいる。

本質を見極めることは、
本を読んだり、資格をとったから身につくものではない。
経験が活かされるものだと思っている。



今後のビジョンは?

”みんなが死ぬ時この人生はよかったなと思ってもらえる社会を作っていきたい”
というビジョンを掲げている。
それをどう実現していくか考えると
薬局や医療機関という枠にとらわれず、
色々な方面からアプローチ出来るようにしたい


 

なぜこのビジョンを掲げた?

実は、自身の人生背景が大きく関わっている。
10代、20代で両親を亡くした。
亡くなる前に、後悔の言葉をよくしていたのを見ながら、
人生の最期に後悔の気持ちを持って終えてもらいたくないと思った。

終わりよければすべて良しではないけど
最期に自分の人生にオッケーを出せるような人
この社会が溢れていたら、世の中良くなるんじゃないかな
 

 

マイナスの気持ちを切り替えたターニングポイントは?

人生背景に対しての解釈の仕方は自分自身なんだなって思えたこと
ターニングポイントだと思う。
楽しくやろうという気持ちを持つようになった。

 

学生のうちにやっておいた方が良いことは?
また、就活する上でのポイントは?

やってみたいことは、行動に移したら良いと思う。

よく薬学生に就活の相談をされた時に話すことは
何を選んでも良いということ。
”薬剤師”というのは、資格の名前であって仕事ではない。
自分が何を仕事にしたいかを考え、
どこで経験を積んでいこうかという選択肢の中に就職先がある。

 

小嶋さんにとって薬剤師とは?

薬剤師は、教育者。
薬剤師は、薬を渡すのが仕事ではない。
薬剤師の本質を考えた時に、教育をしていく人だと思った。
薬を決まった量飲むよう教えたり、何のために薬を飲むのか教えたり、
何がその人にとっての幸せの人生なのか、患者さん自身が選んでいけるよう
サポートしていく存在だと思っている。

 

動画閲覧はこちら
【動画公開】【株式会社FANmacy代表取締役 小嶋さん】第32回 WEEKLY YAKUTERRACE

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