第30回  チャレンジしつづける、代表取締役に聞く!

ヤクテラスでは様々な分野でご活躍されている薬剤師さんをお招きする
「ピックアップ薬剤師」というコーナーがございます。
薬剤師としてのやりがい・楽しみ・マインドなどを、ご本人のメモを通してお話を伺います。
明日からのモチベーションがさらにあがるようなお話があるかもしれません。

第30回 ピックアップ薬剤師 

第30回は、パナプラス薬局を運営する
株式会社パナドーム代表取締役の藤井さんにお話を伺います!
藤井さんは、国内初のヘルスケアラボを併設した薬局をオープンさせ、
オーダーメイドサプリメント、マインドフルネスZEN、ヘルスチェックといった
今までにない薬局の新しい形を考え、行動し、実現されている薬剤師さんです。
今回は、経営者としての視点から工夫して取り組んでいること、仕事において大切なこと、
新卒薬剤師に求めること等を中心に伺いたいと思います。

藤井さんの詳細は下記をご参照ください。
https://yakuterrace.com/f/6pazapxux4
 

薬局を拝見して、どの部分が他と差別化しているという
ポイントがあれば教えてください。

薬局の仕事ということにあまり拘っていない。
会社を多角化して色々取り組んでいる。
デザイン、ただかっこよくするということでなく、
お客さんにどういう体験をしてもらうか考え、
医療にもデザインを取り入れることで体現して表していく。

デザインの点で具体的に工夫している点などあれば教えてください。

お客さんにどんな体験をしてもらいたいのかというのがベースにある。
11年前に開局して、その時から半個室のブースを作って
患者とのコミュニケーションの場を作った。
どんな体験をしてもらいたいかを考えた結果、あのようなデザインになった。
 

オーダーメイドサプリメントや
マインドフルネスZENなどを作ろうと思ったきっかけは?

門前薬局を出すと決まった時、時代の変化と共に
何か新しい取り組み、地域への提案をしたいと思った。


みんな何かを探している。自分たちもその探すきっかけを作りたいと思った。
そこで、処方箋外のサービスをやってみたいと思った。
正解はないので、自分たちのが正解だとは思っていないけど、
保険調剤に頼らない何かを作っていくための
新たなチャレンジをしようと思ったのがきっかけ。

 

新しいこと、サプリメントバーなどの手応えはどうですか?

軸としては、正直まだまだ。
本来はイベントなどで集客する戦略を立てていたが、
コロナの影響で一切できていない。


ボランティアではなく、事業化することってやっぱり大切?

専門家が近くにいて、話を聞けるというのが薬局の強み。
それは、すごく価値があるということを世の中に知ってもらいたいし、
それなりの対価をもらってこそのプロフェッショナルだと思う。


奉仕精神が医療者はあるけど、奉仕=ボランティアではない。
無料相談だけでなく、価値に見合った対価をもらっていくべきだと思う。
 

新しい取り組みを行うときは藤井さんが中心ですか?

会社の代表を任されているので、何かを決めたりするのは
自分が責任を持ってやるが、
新人のスタッフも含め、アイデアを持っているスタッフの意見を聞く。
誰が言ったかよりもどんなアイデアが良いかを大切にしている。

新卒で勤務する会社は大切だと思いますか?

一番最初に働く場所によって、
それ以降の社会人としての考え方やマインドが
決まってくるような気がするので大切
だと思う。
 

パナプラス薬局で新人に求めるような点は?

これは、常々言っているが、

①素直であること、真摯であること
②とにかく前向きであること
③勉強が好きであること


この中でも特に①素直であることは、
生涯一番大事なこと
だと思っている。
新人だけでなく、ベテランになるにつれ無くなってくるものかもしれない。
 

新人教育ができるのは大手だと思っている学生が多い。
新人教育について思うことがあれば教えてください。

社会人一年目というのは、これからどこかで働いていく一年目。
知識や礼儀作法も大事だけど、それは後からついてくるから、
とにかく働くって人生においてどんな意味があって、どんな意義があるのか?
そもそも、社会人とは何だ?
という、世の中の原理原則を新人研修の時に考えてもらう。

社会に出ると挫折もするし、良いことばかりではない。
その時に、原点に戻れるマインドを持っていると
何があっても乗り越えられるのではないか
と思っている。
 

例えばどういう研修ですか

世の中で活躍している人の考え方について勉強したり、
あとは、本を読むことも大切だと思っているので、
一冊の本を段落ごとに読む人を分けて、読んだ内容を要約して伝えると
いう”音読”という取り組みを研修でしている。

その場でインプットして要約し、アウトプットするということを
本が終わるまで繰り返し、内容を理解するようにしている。


なので、研修の内容が他社とは違って驚かれることがある。
大手などは、礼儀作法から研修時にやることが多いみたいだが、
うちでは、マインドの醸成っていう部分をとにかく研修で優先的に行う。

とても良い研修だと自負しているが、年々、より良いものしていくために
新しいことにチャレンジしたいと思っている。

 

チャレンジしてみようという文化が根付いている?

”まずやってみる”が社風になっている。
社風は拘って作るようにしている。
 

中堅になってくるとスタッフへの
マネジメント方法に困っている人が多い。
どのような点を大切にしていますか?

第一に人間関係が良くできないといけない。
自分たちの職場環境をよく作るのも人だと思っている。

そして、どんな方向に行きたいのかを伝え続けることが大事。
結果や目的地が同じであれば良いので、
そこにいくまでの手段は自由で個性を出していい
と思う。


自分の意見だけ押し付けたらいけない。
各個人の考えや行くべきビジョンが間違っていたら、
ちゃんとつたえなけ伝えなければいけないが、
合ってるのならば、やり方は違くても良い。

 

起業したい薬剤師や学生は結構いるけど、
そのような人たちに何かアドバイスはありますか?

起業したいのであれば目的やビジョンをちゃんと考えておく必要がある。
社会の課題が何で、起業することでその課題を解決できるかという
ビジョンがあれば最強
だと思う。

また、医療関係はコミュニティが狭くなりがちなので、
視野を広く持つこと


そして、色々経験したほうが良い。
業界問わず経験すると、後々自分の力になっていく。

学生であれば、バイトとか遊びとか(今はなかなか行けないが)旅行とか
今しかできないことを経験としている人は強いなと思う。
 

もし藤井さんが学生に戻って就活するとしたら大切な視点は?

一つは、これからやっていく仕事に意義があるかどうか。
もう一つは、達成感など感じられそうか

条件は関係ないし、求めない。
自分が、いろんな経験をできる場所を選んだらいいと思う。
 

今後のビジョンがあれば教えてください。

薬局のビジョンとしては、保険調剤の事業が軸になってくるけど、
それ以外の軸を一本作るということ。
外来、在宅、もう一本の軸を何か作りたい。
そのためにトライアンドエラーをしていくことが必要。

会社全体としては、もう一度地域に何が必要かの見直しをして、
その中の新たな取り組みをしたいと考えている。
薬局だけには拘っていない。
 

藤井さんにとって薬局とは?薬剤師とは?

人の役に立つための手段。 薬剤師も薬局も。
資格を取ったからゴールではなく、
手段として国家資格を使っていきたい。
資格を取得して得た知識なり治験を
患者さんにアウトプットして、患者さんの役に立つことが目的
だということを見間違えない様にしていきたい。


動画閲覧はこちら
【動画公開】【株式会社パナドーム代表取締役】第30回 WEEKLY YAKUTERRACE

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