疑義照会をスムーズにするために
疑義照会をしたくて患者様に提案しても、
「時間がないから」
といった理由で断られてしまう事がありませんか?
疑義照会の提案を患者様に受け入れて頂くために、私が心掛けていることをお伝えします。
今回のポイントは、疑義照会の重要性の説明ではなく、あくまでも提案をスムーズに受け入れて頂くためにテクニックです。
①患者様を呼び出さず、こちらから聞きに行く
あくまでも経験則ですが、患者様を窓口にお呼びした段階で、患者様は
「終わりだ、帰れる」
という意識になります。
なので、疑義照会で、再び時間がかかることに抵抗を感じてしまうのです。
待合にいる患者様の所へ伺うようにすると、その抵抗感を減らすことができます。
②相談する形で話を切り出す
患者様より視線を低くして、ニコニコと話を切り出します。
待ち時間が増える話ですから、いい気持ちはしません。
まずは和やかな雰囲気づくりが大切です。
そして、あくまでも相談として話をします。
相談という形で、患者様と一緒に意思決定すれば、患者様は納得・満足して下さいます。
③現在の進行状況を伝える
調剤は終了し、お薬は揃っている。
と進行状況を明確に伝えています。
患者様から調剤室は見えません。時間がかかる場合、理由が不透明であると不信感にも繋がります。
疑義照会の返答が遅れている場合も、
・返答の催促をした。
・医師が処置中で時間がかかると返答があった。
など、こまめに・明確に伝えることが大切です。
④疑問形で聞く
これは、②でお伝えした事と似た内容になります。
「電話をしてもいいですか?」と疑問形で疑義照会する提案をします。
提案を受け入れてもらいたい場合、
「電話をします」と断言するより、相手に判断を委ねる疑問形にする方が受け入れてもらいやすくなります。
疑義照会は、健康被害を予防することにつながりますし、患者様に薬剤師の職能を知っていただく機会にもなります。
スムーズに疑義照会ができれば、
「よくしてくれてありがとう」
と患者様から感謝の言葉を頂けることだってあります。
お互いにメリットがあるように、気持ちよく疑義照会に繋げていきたいですね。
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