評価を伝えよう
今日は、私が重要ではないかと思っている事、これからどんどん実践していこうと思っていることをシェアします。
それは、
薬剤師として、評価を伝えるということです。
投薬の際、聞き取りをして、薬の説明をして、副作用などの注意喚起をして…
これは当たり前のことですよね。
では、
・なぜ自分がこの薬を患者様に渡して問題ないと思ったのか
・なぜその質問をしようと思ったのか
その根拠って伝えた事がありますか?
我々が思っている以上に、
「薬局でなぜ薬剤師が質問をしているのか?」
世の中の人は理解していないと思います。
友人と話していても、
「質問に答えなきゃ薬がもらえないから…」
というニュアンスで話をされたことが何度かあります。
だからこそ、
・なぜ質問をしたのか?
・その質問で何を判断したのか?
それを伝えることは重要だと思います。
評価を伝えると言っても難しく考える必要はありません。
薬歴でA(アセスメント)に書く内容を伝えれば良いのです。
患者さまに伝えるにも、難しい言葉は必要ありません。
例えば、副作用を確認して問題なかった際に、
「そうですか」
「大丈夫ですね」
と回答する代わりに
「お薬の悪い面が出ていることはなさそうですね。このまま続けて下さいね」
と伝えればいいのです。
検査値を確認して問題なかったら
「お薬がうまく効いてくれていますね」
検査値が良くなかったら、
「お薬が増えないように、お食事や運動にも気をつけていきましょうね」
アドヒアランスを確認して良好なら、
「飲み忘れがなくて嬉しいです。この調子でお薬を管理して下さいね」
患者さまに質問したことで、何を思い・判断したのかアピールすれば良いのです。
初診の場合はどうお伝えするか?
私なら、先に評価を伝えてしまいます。
「薬の組み合わせを見ると、喉か鼻の調子が悪いのかな?と思ったんですがいかがですか?」
「どこかお怪我したか、切開しましたか?」
大まかな推定を伝えます。
薬剤師は薬を見ているだけでなく、病気のことも理解した上で処方を判断していることが伝わるようにします。
薬剤師は、専門性を持って患者様と薬の関係を見ています。
それは、医師や看護師の視点とは異なるものです。
皆様だって、薬剤師として自信を持って処方と患者様を見ていますよね。
このことをやんわりと伝えるため、聞き取りには意味があることを伝えるために評価を伝える話し方は大切かなと思います。
それに、「患者様にこの薬を渡すことが適切か評価する」ことを意識づけると自然と投薬の質も上がるかな〜と思っています。
<おまけに>
「お薬の悪い面も出ていないし、問題ないですね」
こんな評価を伝えると、モヤモヤを抱えている患者様から質問を引き出す呼び水となる事があります。
「薬剤師さんはそう言うけど、○○が気になっているのよ」
と質問につながる事があります。
患者様の本音を引き出すそんな効能もありますよ☆
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