ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんがこんな話を思い出しました。
 

オペレーター「はい。オレゴン、コール911です。」
女性「ピザの注文をしたいんだけど、届け先は○○でお願いします。」
オペレーター「あなたは、ピザの注文のために911に電話したの?」
女性「あぁ、はい。そうなんです。で、アパートの○○号室までお願いします。」
オペレーター「ピザを注文するのに、この番号は間違ってますよ。」
女性「違うの! 違うんです。あなたは分かってない。」

この時点で女性が何かを訴えていることを察したオペレーターは、「分かった。今、あなたの状況が理解できたから」と返した。そして次のようにやり取りを続けた。

オペレーター「そこにまだ、誰かいるんだね?」
女性「そうなの。Lサイズのピザが欲しいの。」
オペレーター「分かった。怪我とかはない? 何か処置が必要だったりしますか?」
女性「いいえ、ペパロニでお願いします。」

通話を終えた後のオペレーターは、警察に加害者が逃げないようパトカーのサイレンを鳴らさないで現場に向かうように伝えた。そして通報して来た女性の母親に暴力を振るっていた男がその場で逮捕された。

 


ちょっとしたことを感じ取って命を救うことが出来る感性って素敵だなと思いました。

以前、中年息子さんと一緒にご来局されたご年配の患者さんの服薬指導中のことです。
息子さんが「時間がないから早くしてくれ!」と言われました。患者さん本人の顔を見ると、なにかを聞きたそうな顔をしていましたが、息子さんからの威圧がすごかったので、「質問はないです」と本人も言って帰られました。少しもやもやしていたときに、この話を思い出し、もしかしたら本当は薬のことで質問がしたかったのかもしれない!と、その後電話したことがありました!
結果は、「特に聞くことはないよ」と言われ、空振りでしたが、「心配してくれてありがとう。今度家に遊びにおいで」と何故かご招待頂きました。

個人的には空振りでも良い空振りだったのかなと勝手に思っています。

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