私にはバツが一個ついている。
勲章ではないから別に威張って言うつもりもないが・・・・あえて話すほどの事でもないと思っていたから・・・・だ。

そう。バツがついてんだ。
いつか言いたかった。
だけど長年作り上げてきた自分のイメージをぶち壊すのにはそれなりの理由と勇気が必要だった。
なんでバツがついたとか、子供は?夫は?と気になる人もいると思うが、今回のテーマには関係ないことだ。それにそのほうが皆の夢を壊さずに済むし、想像力がかきたてられて楽しいと思う。続編をってオファーが来るかもしれないしね。

とにかく。。。。
あの頃。。。。。。

遠い未来に。
私を知る全ての人を笑顔にしたかった。たくさんの人を泣かせ、家族を裏切り、散々心配をかけては守られてきた。恐らく私は育ちがいい。今は涙で明け暮れていたとしても、必ずいつか誰かの役に立ち生きている私の姿を見せたかった。

当時、働いていたラーメン屋ではただのパートから店長代理にまでのし上がり、目指すは店長か独立かと考えていた矢先の方向転換。

親にはできる限り甘えたくなかった。
とにかく嬉しい出来事で実家に舞い戻って来た訳ではなかったから。両親の辛さや悲しみや期待外れの私が出した結論を仕方なくでもなんとか受け入れようとしてくれている空気がぷんぷん漂う実家でこれ以上肩身の狭い思いをしたくなかったのが本音だ。

そんな日々を過ごす私に。
『勉強しない?』と声がかかった。薬学部はあと2年で6年制になる。受験してみたら?
ある友人からの勧めだった。

今更?この歳で?勉強?

そう思ったけど。思いながらも頭の中には既に社会人から薬剤師を目指している私がいた。なんで薬剤師?と思う人がいると思うが。それについても、もし機会があるならその時に・・・。

生きていく強さが欲しかった事は事実だ。
悲しみも辛さも苦しみも乗り越えていけるだけのなにか、頑張った証と、きちんと女でも一人で歩いていける手段が欲しかった。

突き動かしたのは笑って生きている未来の私のイメージだけだった。
間違いなくなれるという約束も保証もない。成功の約束もなんにもなかったけど。

ただただ前に進むことしか頭になかった。生きるためだ。生きて生きて生き抜いて、笑顔で再会しこの両手で抱きしめたい人たちがいた。たとえ今会えなくてもだ。

私が目指した遠い未来は『15年』も先の未来だった。学費の事や学生時代の暮らしを支える経済の事なんか片隅にもなく。
唯々、この両手で抱きしめたい。そればかりだった。
今思えば運の良さと出会えた人々のお陰と無謀なまでの無計画ぶりが私にとっては成功の鍵だった。
そして素直さだ。素直は宝だと言われて育ってきた。素直過ぎて傷ついた事も勿論あったけど。間違いなく素直さはなんの取柄もない私にとっては唯一無二、最強の武器となった。それから忘れてはいけないのは笑顔だった。

どんなに苦しい時でも。
『あの事件』以来。

立ち直ってからの私は誰かと会う時は笑顔でいる事を心に決めていた。
だからとことん素直で徹底的な笑顔で困難を乗り切った。

目標とした大学受験までの1年間。泣きながら解いた数学の問題も、ちんぷんかんぷんの英語の文法問題も新鮮で仕方なかったし。なによりそれさえ乗り越えたら私は薬学部にいける、薬剤師になるための切符を掴める。それしかなかった。もしかしたら、両手で彼らを抱きしめるその時が早まるかもしれない。そう思えば思うほど、後には引けず。単純に『乗り越える』自分のイメージしか脳裏にはなかった。今更いうのもなんだが、イメージングって大事だ。

そこからはとんとんとんのとんとん拍子だった。

うまく行く時はそんなものなのだ。

崖っぷちに立たされた人生大勝負の一幕は、私は笑顔と素直さで乗り切った。
運とはそんな場所にやってくることをその時知った。

次に来る国家試験というもっともっとハードルの高い困難を。その時の私を知る由もなかった。

This story is to be continued.

プロフィール

かれん
性別
女性
最終ログイン
自己紹介
大きな大きな挫折から人生をリセットしたくて社会人から薬学部に転向した変わり種ですが。意外と可愛い花を咲かせます。時々母校の大学で後輩へ講義したりしてましたがコロナの影響で今年は出来ず残念です。
保有資格
薬剤師、実務実習認定、調理師、アマチュア無線、電信級、秘書検定二級

アクセスカウンター

2
今日のアクセス
3
昨日のアクセス
295
総アクセス数

カレンダー

2021/3
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31

アーカイブ

管理者に通報

利用規約に反している場合は管理者までお知らせください。

管理者に通報
ページ先頭へ戻る
読み込み中です