持参薬物語~薬剤師はミタ~
少し長めになりますが読み物的に読んでいただければ幸いです。
病院にいると持参薬確認(または検薬)と呼ばれる業務が出てきます。
施設によってやり方は様々かと思いますが以下に大まかに要点を。
患者へのファーストコンタクトとなる大事な業務ですが、薬剤の個数を数えたり大量の持参薬をお持ちになって負担を感じる方も多いのではないでしょうか。
そんな持参薬確認ですがよく起こる持参薬確認あるあるについていくつか紹介したいと思います。
予定入院の場合は、入院前に現在服用中の薬をお持ちいただければ大丈夫ですと説明できる場合もありますが体調が悪く緊急入院になった場合などご家族がお持ちになる時は家中の薬を持ってくる場合もあります。
薬剤師としては持ち込みした薬剤をただ単純に確認して数えるのみではなく、現在使用する必要があるのか薬品としてまだお手持ちしてある必要があるのか、今後の管理について適切に情報提供していく介入ポイントの一つかと思います。もちろん、いくら期限が切れている薬品であろうと患者さんの貴重な持ち物の一つになるので廃棄する場合も理由をお伝えして同意を得る必要があります。
高齢の女性患者さんが前立腺肥大に適応のあるα1ブロッカーを持参されており聞いてみると旦那さんの薬が混ざっていた。なんてこともありえます。
経験上びっくりしたのは患者さんのペットのワンちゃんのお薬が持参薬の袋に入っていたこともありました(!?)動物病院に通われてる方はご存じかと思いますが、ペットちゃんの名前に家族の苗字がつけられてカルテなど管理されています。薬袋にも鈴木ポチ君(仮名)など書かれている場合もあるので家族が緊急入院して焦って薬っぽいものを同居家族が持ち込む場合もこのようなことがあるのでしょう。
とまあ様々書ききれないエピソードがあるのですが、持参薬一つとっても患者さんの背景が読み取れたり、予測しながら確認をしていくと介入ポイントが非常に明確になるのかなと思っております。(個数数えるの大変ですが...数えてる途中で話しかけられと忘れますから...)
そして、大事なのは実際に患者さんにあったときにそのようなことを責めるようなアプローチではなく問題点をきっかけに良い方向に持っていけるコミュニケーションが必要だと思います。
例)
×期限切れの薬品が入っていたのですがこんなに長期間使えるものではありません。
〇だいぶ前にもらっているお薬ですが、まだお持ちなのは何かご不安があるんでしょうか?
×ご本人のものではないお薬が混ぜってましたので気を付けてください。
〇旦那様のお薬が混ざっていましたが普段お薬の管理は旦那様の分もやられているのですか?
〇おそらくワンちゃんのだと思われるお薬が入っていたので別にしておきますね。ワンちゃん飼われているのですか?(会話の切り口として)
×PTPを切ってご自身でセットされると間違える可能性があるのでやめましょう。
〇日にち事ご自身でセットされていらっしゃるのですね。例えば、一包化など薬剤師の方でそのように調剤もできますが管理方法でお困りですか?
紹介したこと事例はまれなパターンですが、些細なことから引き出せてより良い治療に臨めるよう環境作りしてあげられる薬剤師が増えるといいかなと思っています。
病院にいると持参薬確認(または検薬)と呼ばれる業務が出てきます。
施設によってやり方は様々かと思いますが以下に大まかに要点を。
- 患者または患者家族が入院時に持参した薬を実物で確認してカルテに反映させる。実物がない場合はお薬手帳や診療情報から確認を行う。情報が取れない場合はかかりつけの医療機関や調剤薬局へ問い合わせを行う場合もある。
- 持参された薬剤の数を数える
- 院内での採用薬があるか、代替薬があるか把握する
- 疾患によっては持参薬の継続可否について確認する。継続の場合、入院後の薬剤との相互作用なども評価
患者へのファーストコンタクトとなる大事な業務ですが、薬剤の個数を数えたり大量の持参薬をお持ちになって負担を感じる方も多いのではないでしょうか。
そんな持参薬確認ですがよく起こる持参薬確認あるあるについていくつか紹介したいと思います。
- 現在内服していない薬剤もすべて持ってくる
予定入院の場合は、入院前に現在服用中の薬をお持ちいただければ大丈夫ですと説明できる場合もありますが体調が悪く緊急入院になった場合などご家族がお持ちになる時は家中の薬を持ってくる場合もあります。
薬剤師としては持ち込みした薬剤をただ単純に確認して数えるのみではなく、現在使用する必要があるのか薬品としてまだお手持ちしてある必要があるのか、今後の管理について適切に情報提供していく介入ポイントの一つかと思います。もちろん、いくら期限が切れている薬品であろうと患者さんの貴重な持ち物の一つになるので廃棄する場合も理由をお伝えして同意を得る必要があります。
- 患者本人の薬ではないものが混ざっている
高齢の女性患者さんが前立腺肥大に適応のあるα1ブロッカーを持参されており聞いてみると旦那さんの薬が混ざっていた。なんてこともありえます。
経験上びっくりしたのは患者さんのペットのワンちゃんのお薬が持参薬の袋に入っていたこともありました(!?)動物病院に通われてる方はご存じかと思いますが、ペットちゃんの名前に家族の苗字がつけられてカルテなど管理されています。薬袋にも鈴木ポチ君(仮名)など書かれている場合もあるので家族が緊急入院して焦って薬っぽいものを同居家族が持ち込む場合もこのようなことがあるのでしょう。
- きれいに数がそろっているからしっかり飲んでいるとは限らない
とまあ様々書ききれないエピソードがあるのですが、持参薬一つとっても患者さんの背景が読み取れたり、予測しながら確認をしていくと介入ポイントが非常に明確になるのかなと思っております。(個数数えるの大変ですが...数えてる途中で話しかけられと忘れますから...)
そして、大事なのは実際に患者さんにあったときにそのようなことを責めるようなアプローチではなく問題点をきっかけに良い方向に持っていけるコミュニケーションが必要だと思います。
例)
×期限切れの薬品が入っていたのですがこんなに長期間使えるものではありません。
〇だいぶ前にもらっているお薬ですが、まだお持ちなのは何かご不安があるんでしょうか?
×ご本人のものではないお薬が混ぜってましたので気を付けてください。
〇旦那様のお薬が混ざっていましたが普段お薬の管理は旦那様の分もやられているのですか?
〇おそらくワンちゃんのだと思われるお薬が入っていたので別にしておきますね。ワンちゃん飼われているのですか?(会話の切り口として)
×PTPを切ってご自身でセットされると間違える可能性があるのでやめましょう。
〇日にち事ご自身でセットされていらっしゃるのですね。例えば、一包化など薬剤師の方でそのように調剤もできますが管理方法でお困りですか?
紹介したこと事例はまれなパターンですが、些細なことから引き出せてより良い治療に臨めるよう環境作りしてあげられる薬剤師が増えるといいかなと思っています。
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