ART(Anti-Retroviral Therapy)【抗レトロウイルス療法】についてです。
今日メモしたいことは、20年前までは、3種類1日3回内服と服薬が大変だったものが、近年、配合剤などの登場で、1日1回1錠内服で済んでしまうということです。STR(シングルタブレットレジメン)なんて呼ばれています。以前に比べると内服のしやすさが格段に上がりますね。トリーメク、ビクタルビ、オデフシィ、シムツーザ、ゲンボイヤなどですね。

以下の文章は、興味のある方、ご覧ください。
基本的なことなのでご存じの先生もたくさんおられると思います。ARTは、HIVの増殖を十分に阻止するために、増殖する過程の異なる時点で働く、数種の薬を組み合わせて服薬する多剤併用療法です。
薬剤の種類は、5種類あり、

核酸系逆転写酵素阻害剤(NRTI)
非核酸系逆転写酵素阻害剤(NNRTI)
プロテアーゼ阻害薬(PI)
インテグラーゼ阻害剤(INSTI)
侵入阻止薬(CCR5阻害薬)
に分けられます。

このうち、5種類から3種類を選ぶわけですが、初回治療で推奨されているパターンが3つあります。
核酸系逆転写酵素阻害剤(NRTI)2種類+非核酸系逆転写酵素阻害剤(NNRTI)
核酸系逆転写酵素阻害剤(NRTI)2種類+プロテアーゼ阻害薬(PI)
核酸系逆転写酵素阻害剤(NRTI)2種類+インテグラーゼ阻害剤(INSTI)

となり、CCR5阻害剤はほとんど使われません。
核酸系逆転写酵素阻害剤(NRTI)2種類をバックボーンドラッグ
非核酸系逆転写酵素阻害剤(NNRTI)、プロテアーゼ阻害薬(PI)、インテグラーゼ阻害剤(INSTI)をキードラッグと呼んでいます。配合剤もこの使い方に基づいて作られています。

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