つい最近、漢方の勉強を始めました。
漢方飲んで体調が良くなった患者さんが結構いらっしゃるなと思って。漢方をさらに一歩深く知ると面白いんじゃないかと思いまして。自分の強みの分野を作ってみようと思い立ちました。

そんな中、患者様で漢方の処方がきました。
循環器の処方で、女性の方、炙甘草湯が出ていました。、、初めましての漢方でした。

効能効果には「体力が衰えて、疲れやすいものの動悸、息切れ」との記載。ふむふむ。
でも先生の処方意図をもう一歩考えてみたい。そこで色々調べてみました。

炙甘草は「地黄、麦門冬、桂皮、炙甘草、大棗、人参、麻子仁、生姜、阿膠」の9種類からなっています。以下ざっくりとした役割です。

炙甘草は心気を補い、血液の巡りをよくすることで心拍を落ち着かせるはたらきをもつ。
この効果は、人参と大棗の援護射撃でパワーアップ。地黄、麦門冬、阿膠は心陰を改善。
桂皮、生姜は心臓を温める。麻子仁は脈を滑らかにする。

この患者様、漢方の他に継続でリクシアナとベプリコール、メインテートが出ていたので、動悸の頻度が多いのかしら、、と考えながらお話を聞きました。

すると、「疲れやすいんです。ゆっくりしている時にも動悸する時がある。めまいが出る時もある」と。口数の少ない方ですが、お話してくださいました。

恐らく先生は服用中のお薬の影響も考えて漢方を処方されたのかなと思いました。

今まで漢方を表面上の効能効果しか見ておらず、深くまで調べていなかったので、今回1つの漢方をたくさん調べて色んな意味を知れたことがとても興味深くて、もっと知りたいと感じました。もっと知識を深めて、患者さんに還元したいと思いました。


さて、今日からアンサングシンデレラが始まりますね。全国の薬剤師さんが待ちに待った日なのではないでしょうか。
個人的には、ドラマで薬局薬剤師がどう描かれるんだろう、と気になっています(小声)
成田凌さんの演技が楽しみです。
薬剤師のお仕事を、少しでも一般の方々に分かって頂ければと思います。